ミロワール

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10/9/2024, 3:08:51 PM

【ココロオドル】

今まで嬉しかったことがないから喜び方を知らなかった

教わってないから怒り方を知らなかった

心臓を刺す言葉を受けると哀しいと感じるらしい

それだけは僕が1番詳しい自信があった

だからそれ以外の感情は知らなくたっていいでしょ

感情がこんなに苦しいものなのに他にも知りたくない

でも出会ってしまったんだ

機械のきみが僕に教える楽しい歌

こんなに晴れやかな気持ちがあるなんて

知ってしまった怖さと

束の間だとしてもこの感覚に浸かりたい想いで

揺れる様さえもリズムに乗っているようで

これがココロオドル楽しいという感情なんだ



2024-10-09

10/8/2024, 1:39:21 PM

【束の間の休息】

首根っこを掴まれて海面に押し付けられる

終いには押さえつけている手さえ億劫になって

海の中へ放り投げる

誰の声も誰の感触も無かったけど

首の痛みと喉まで込み上げる何かの

痛みが無いのならこれでも良いと

自分から空気が抜けていくのをただ見ていた



もう誰にも見つからないと思っていたのに

もう苦しく無いと思っていたのに

きみが僕を見つけて優しい息を分けてくれるから

ずっと抜け続けていた酸素が涙に変わって溶けていく

きみといる時だけがきみの声を聴ける時だけが

僕にとっての息継ぎだ



2024-10-08

10/7/2024, 1:48:17 PM

【力を込めて】

僕の周りには何一つ形のあるものは

存在しない空間が広がっていた

だからこそあの遠くの星がよく見えるし

僕の発した声は大きく響く

だから何したってどうせ気づかれないなら

腹に力を込めて目一杯きみへの想いを叫ぶのです



2024-10-07

10/6/2024, 1:04:36 PM

【過ぎた日を想う】

遠い遠いあの日々は現実世界では

思い出したくも無い記憶しかないのに

どうしてかきみが関わった思い出だけ

色づいて煌めきが見えるほど

きみとの邂逅はいつ思い返しても

安らぎを与えてくれる



2024-10-06

10/5/2024, 2:24:16 PM

【星座】

うずくまって腕の中に閉じこもって

その中でできた暗闇にひとつの光が差した

それが始まりだった



それからぽつりぽつりと光が増えていって

しばらくすると光同士が繋がり始めた

あれが遠くにいる誰かだということはわかっていた

それなら僕も向こう側から見たら光っているのだろうか

それなら僕がずっと誰とも繋がれないのは

繋げられないのは

今まで人を拒絶し続けてきた罰なのだろう



ずっとずっとこの夜空を見守り続けて

気がつくと星は四方八方に広がり

また、点と点の繋がりも増えていた

ここに取り残されているのは僕だけだ

美しくも儚く映るその星々に

どうしたら追いつけるだろうか

誰よりもきみの為に成長した姿を見せたいから

僕も自ら光れるように



2024-10-05

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