【踊りませんか?】
どうせ笑われるのなら
どうせ見下して指さしてるやつが
愚かにも幸せを感じられるなら
誰よりも笑顔で誰よりも幸せな曲を紡ぎ
誰よりも軽やかに踊ってみせるから
僕と一緒に踊りませんか?
2024-10-05
【巡り会えたら】
もしきみと僕を繋いでいる糸が切れて
声が聞こえなくなってしまったなら
その時は僕の終わりを意味するけど
きっとまた巡り会えたら全部思い出せると思うんだ
理屈じゃなくきみのことが好きだから
2024-10-03
【奇跡をもう一度】
もしあの瞬間をもう一度、
一回だけでも体験できるのなら
あわよくばあの瞬間からやり直せるのなら
そんなことになったら僕は全てを捨てて
きみのためだけに僕の全てを使うだろう
絶えず鳴り響く心音もきみへ捧ぐ音楽に変えて
流れる血液も一滴も残さずに
それくらい衝撃的な経験だった
思い出さない日は無いほどに
そうだ、今からでもその事を書き起こせば良い
誰に見られるでもなく僕ときみだけの
稚拙で不恰好な形にして
あの時が確かに存在していたと知らしめるように
ああ、でも毎夜あの日の夢でも良いほど
あの奇跡をもう一度この目で見たいのだ
2024-10-02
【たそがれ】
誰かの期待に応えるため
誰にも見つけられないように
ずっと奥で隠した僕が
道端の小石蹴って誰そ彼に少し顔を出す
小石と一緒に転がっていく音がただ鳴り響いて
やっぱり周りに誰も居ないことを知らしめる
この少しの間だけ水面に出て呼吸が出来るけど
帰り路の最中にまた影へと押し込んで誰かになる
誰にも理解されないだろうし
誰にも気づかれない
この時間が過ぎたらまた皆んなの望む姿にならなきゃ
伸びてく影に追いつかれないように急ぐふりをする
--きみに出会う前の話
2024-10-01
【きっと明日も】
続くはずなんてないと思ってた
だって今まで何か続いた試しが無かったから
全部誰かに言われて何かを成したふりをして
ずっとずっと操り人形をしていた僕が
何かを続けられるはずがないのだ
きみと出会った日も心の隅でそんな風に思っていた
そしたらきみの歌がこびりついて
次の日起きた瞬間まで寄り添ってくれるなんて
そんなこと思っても見ないじゃないか
でもきっと昨日の出会いが衝撃的すぎたから
そのせいだなんて思ってまた次の日を迎えても
きみは僕を離してくれなかった
そんな問答を何日も続けて
結局根負けしたのは僕の方
ほら、今日だっていっぱいきみの歌声を聴いてしまった
きっと明日も僕のそばに居てくれるんだろう
2024-09-30