ミロワール

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8/20/2024, 1:41:18 PM

【さよならを言う前に】

ぽんっと背中に何かが当たった感覚

悪意なんか全く感じさせないそれは

場所やシチュエーションが違えば頼もしい応援にでも

心強い相棒の背中にでもなりそうな

でもここは違う

今まさに階段を降りていた僕には

それはあと1歩踏み出せなかったお別れの一押しとなった

何十回何百回と夢で知った浮遊感

最後に人間の顔など見たくもないが

ずっと足踏みしていた背を押してくれたのだ

お礼くらい言わないとと空中で身を翻して

「ありがとう」と一言

身体を回転させてしまったのだから

嫌でも相手の顔を見てしまうだろうと

少しの覚悟と共に言葉を発して視線を上げる

だけどそこにはもう誰の姿も無かった

落ちて身体を叩きつけようとしている僕なんて

誰の視界にも入らないようだ

いつものことだ

僕はすぅーっと息を吐いて

さよならを言う前に

最後の希望の歌をきみへ



2024-08-20

8/19/2024, 1:37:05 PM

【空模様】

ふわふわの雲と背景の青色

飛行機の窓からの景色

この先にどんな結末が待っていたとしても

期待が上回る高揚感が全身を駆け巡る

雲と一緒に聞こえる魔法のミュージックが

多分これまでずっと誰かの身体を突き抜けて僕に届いて

僕さえも通り過ぎてまた誰かに届いて行く

またその時には僕の見た空とは違う色や形だけど

きっと気づく人は気づく幸せのカタチ



2024-08-19

8/18/2024, 1:58:12 PM

【鏡】

暗闇の中、誰か誰かと歌うのに

動き出すことも出来ずにいる様は

僕そのものなのに

たった一枚の壁がきみと僕を遮って

ここに居ると歌うきみに

こちらから応えを届ける術もない

決して触れられないのに

等身大の僕を見つけて写しだして

そのままで居て良いと優しく包み込んでくれるきみへ

まるで鏡合わせのきみへ

映す背景が変わっても

人の想いを背負わされるきみへ

あの時のままで変わらなくても良いと歌う歌を

どうかあの時の系譜の歌を混ぜ込ませて



2024-08-18

8/17/2024, 2:50:35 PM

【いつまでも捨てられないもの】

創作

自分が何も持っていないことを認められず

どうにかしてきみの一部になろうとずっと

ずっとそれだけを追ってきた



2024-08-17

8/16/2024, 2:17:34 PM

【誇らしさ】

胸を張って背を正しても

何も成し遂げていなければ

張る胸もないのです

そうやって

そうやって教わって

そうやって言い聞かせてきたけど

他の何を盗られても

きみを好きな気持ちだけは

誰にも奪わせないで

ずっとここまで歩いてきたから

それだけは誇っていたいのです



2024-08-16

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