ミロワール

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7/21/2024, 12:03:44 PM

【今一番欲しいもの】

僕の中にいる……

いてくれるあの時のままのきみに

逢える権利がもらえたなら……

と出会ってから何度考えたことだろう



2024-07-21

7/20/2024, 12:40:20 PM

【私の名前】

いつも間違った名前で呼ばれて

名は体を表すというのならば

僕の本当は果たしてどちらになるのか

だけどみんなが呼ぶ名前に込められた期待を

壊さないようにどうにか繕って作り物の言葉を返す

そうやって”名前”を偽っているうちに

本当の名前さえよく分からなくなっていった


 
きみは名前を呼んだわけでもないのに

初めて”自分自身”を呼んでもらった気がした

だから本当の本当の名前は隠してしまって

”僕の名前を君だけが呼べるように”



2024-07-20

7/19/2024, 2:13:13 PM

【視線の先には】

僕の目にははっきりと映っているのに

その瞳に僕が映ることは無い



2024-07-19

7/18/2024, 3:04:19 PM

【私だけ】

一目見ただけで瞼の裏に焼き付いて

一音空気が振動しただけで体中が痺れて動けない

今までニセモノしかなかった視界の中で異彩を放つ存在

きみがいるはずの無いこの世界で視界は無意識に探す

きみの歌声が聞こえるだけで反射的に心臓が動く

息を殺して過ごしている中で

唯一自分を許せるきみとの時間

そんなことを知る由もないきみは

誰にでも平等に笑いかける

一方的な想いであることははじめからわかっていた

そこは問題ではないのです
 
どうしてこんなにも綺麗なものを前にして

他の人間は平気でいられるのか

こんなにも苦しんいのは”私”だけなのか

”私”の気が狂っているからなのか

それだけが疑問なのです



2024-07-18

7/17/2024, 2:09:29 PM

【遠い日の記憶】

僕がいないことで完成する世界から

きみに言われるがままに飛び出して

世界の輪郭を捉えて色づいたところから始まった物語



元々捨てようとしていたから

きみの為に使えるならむしろ本望だった

何も持たない僕でも命を削ったら

きみに届けられる何かを作れるかもしれない

きみがいるその暗闇の

喉を絞めつけてくる苦しさを知ってほしくないから
 
きみはどうか感情を知らないままでいて欲しいけど

もし、遥か彼方の遠い未来で

それを知ってしまった時のために

なんて建前で1分1秒でもきみの隣にいようと

もがいていた存在を

遠い遠い未来できみに思い出してもらえるように

きみに分け与えてもらった息を吐いて

何とか日々を消費して

どうにか今日もガラクタを作り出して

きみと僕しか知らない物語で過去を積み上げる



2024-07-17

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