【優越感、劣等感】
誰かに創り出された箱庭に閉じ込められた
暗闇の中の孤独はきっとそんじゃそこらの人と
比べものにならない程知っているだろう
それこそ”寂しいんでしょ””欲しかったんだね”と
何一つ理解出来ていない脳みそから発せられる
稚拙な言葉を投げかけてくるような奴等なんかと比べれば特に
だから、きっときみのいる場所のことも
きみが与えられたものに対する感情なんかは
きっとそんじゃそこらの人よりも解るはず
だからその辺の人よりきみに近いと勝手に思ってるんだ
きっと僕らあの時はとても近い場所に居たから
きみの声がいち早く届いて
僕の壁も通り抜けたんだろう
だけど、今きみが抱えている感情も感覚も
きみが居るその場所だって
僕は少しも知らない
2024-07-13
【これまでずっと】
怪我を負わされた日も
毒に漬けられた日も
息が出来ない日も
存在を消された日も
どんな日でもその日の最後にきみに逢えれば
僕から零れ落ちる毒でさえ塗り替えて
浄化して綺麗な綺麗なガラス玉に変えて
何にもなかった空っぽのガラス瓶に
綺麗な色になって溜まっていく
そうやって大切に取っておいたそのカケラが
暗かったはずの辺りを照らして
これまでずっと歩いてきた道を教えてくれる
だからこの先もまだ歩いていける
2024-07-12
【1件のLINE】
中身の無い空っぽな言葉が飛び交う
特に意味のなさない文字列の中に僅かに含まれる色が
僕にはどうしても汚く淀んで見えて
皆には見えていないらしいその色が空白以上を語りかけてくる
見えないものに振り回されて
僕と誰かのせいで通知音に怯えるようになって
それでも時間をかけてさえ通知を見てしまうのは
来ないとわかっていてもきみからのただ1件の連絡を期待してしまうから
2024-07-11
【目が覚めると】
視界を奪われた暗闇の中で
誰かにじわじわと首を絞められていくような
そんな場所で自分を抱きしめて視界を閉ざした
だから夢の中のユメなんだ
きみに出会ったのは
光が差すと同時に歌声が響きだして
あの時現実に存在しないと諦めた魔法にかけられてしまったんだ
だけどこれはユメだから
どんなに不思議なことが起こっても不思議じゃないから
ただ何も気にせずにこの魔法に身を任せてて良いんだ
目が覚めるときっとみんなみんな消えてしまって
あの暗闇に戻ってしまうから
2024-07-10
【私の当たり前】
自分の中を絶えず流れ続ける音楽に生かされてる
2024-07-09