rororu

Open App
8/4/2024, 2:40:53 PM

『つまらないことでも』

何かを製造するって、つまらないことでも、思いもよらない事故に繋がることがありますので、品質管理は最重要になります。寸法わずか1000分の1の狂いが人命に関わる事すらありますからね。
つまらないことでも見逃さずにものづくりをされている方々あっての、安心安全な日常なのです。


(昔、製品の寸法を測定し合否判定する仕事をしており、プライベートでもDIYが趣味ですし、、、昔から欲しかった高精度のノギスを本日購入したもので、つい。)

8/3/2024, 12:36:50 PM

『目が覚めるまでに』(創作)

チクチクトントン チクチクトントン
どこからか、かすかに物音がします。
満月ほほえむ真夜中に
チクチクトントン チクチクトントン
ここは小さな小さな靴屋さん
店主もぐっすり眠る頃
チクチク靴を トントン作る
とっても小さな小人たち

店主のおじいさんの
目が覚めるまでに
チクチクトントン素敵な靴が
チクチクトントンできあがり


(絵本「小人の靴屋」オマージュ)

8/1/2024, 11:55:35 AM

『明日、もし晴れたら』

明日、もし晴れたら、部屋から出ません。危険な暑さになると思うので冷房の効いた部屋に居たいです。
と、リアルの声はさておき、、、
創作します。

✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼

「おかあさーーん!私のワンピどこーー。」

階段の上から大声を出しているのは、我が家のお姫様だった思春期のワガママ娘だ。
「大声出さないで。近所迷惑になるでしょ。どのワンピースのことを言っているの?」と、私は夕食の準備をやめ、2階へと向かいながら娘へ返答した。
娘は半泣きになりながら「この前買った白いワンピだよー」と、地団駄を踏んでいる。
白いワンピース?ああ、そういえばクリーニング店に出したかもしれない。すっかり忘れていた。
「クリーニング屋さんに預けてるから、取りに行くけど、急ぎなの?」と聞くと、娘は「明日、もし晴れたら、みんなでゆう君の応援に行く約束したの。」と情けない顔でしょんぼりしていた。
これは、たぶん、他の服を勧めたところで「こどもっぽくて恥ずかしい。」と、泣き出すだろう。娘はそういう子だ。
夕食の準備は後回しにして、クリーニング店へ向かうことにした。

 ゆう君は娘の幼馴染で、幼稚園から仲が良かった。昔から足が速くて、今も陸上部に入っている。その応援に可愛くして行きたいのだろう。女の子らしくて微笑ましく思う。
親の邪推かもしれないが、娘はゆう君に恋愛感情があるように見えた。特に口出しするつもりはないが、応援したいのが親心というものだろう。急いでクリーニング店を後にする。

「おかあさん、ありがとう。」と、ニコニコの、機嫌が戻った娘が出迎えてくれた。
「明日、晴れるといいわね。」と、ワンピースを手渡す。

「一緒にてるてる坊主、作ろっか!」と、娘と私、二人同時にハモってしまった。私たちは、どうやら似た者親子らしい。明日、もし晴れたら、てるてる坊主のおかげね。

7/25/2024, 11:26:47 AM

『鳥かご』

鳥かごからの自由を見送る僕は
高すぎる空を仰いだ
ばいばい 僕のかわいい子

7/25/2024, 10:00:27 AM

『友情』(随想)

 「大切です。」と、どんなに言葉にしても伝わらない心があります。寧ろ、言葉にしてしまった故に嘘っぽくなってしまい、距離が離れたり疎遠になったりするのも、友達あるあるかもしれません。
 そして、「嫌われたくないから。」と、遠慮しすぎて、ありのままの自分を出せない関係性は、友情とは程遠いとも思えます。

 でもね、私はそんな交友しかしてきてないので、程遠くても、僅かでも、そこに友情が存在すると信じたいのです。ドラマや物語のような熱い友情とは違うけど、年に数回会うだけの差し障りのない、ほのかな友情は、ほのかながらも確実に長い年月を継起していくように思うのです。

Next