『狭い部屋』
狭い書斎が欲しいです。
狭い部屋だからこその居心地の良さがありそうですし、狭さ故の「自分だけの特別なスペース」って感じがしませんか?
秘密基地みたいな。
『失恋』
恋心と無縁の生活を送っていますので、失恋することもありませんが、誰かを好きになれるって、特別なことだと思います。もし、恋が失恋になっても、恋した自分に誇りを持って欲しいです。
『正直』
「素直」と「正直」は違いますよね。
素直さには欠けるけど、正直な人は割りと多いのではないでしょうか。
日本の昔話って、嘘つきや意地悪な人が大抵の場合痛い目に合いますし、アニメやドラマなども勧善懲悪が多いですし、幼少期からそれらを観てきたら「正直者でありたい」という人が思うよりも多くいそうな気がしてます。
と、いうのは建前で、、、
正直なところ、「目指す時点で正直者ではないのでは?」との疑念も持ち合わせています。
そう、このように、人間は同時に様々なことを思考しています。人間の思考は多い時で1分間に41回もしているらしく、その41回は、ほぼほぼネガティブなことが多いとのことです。しかし、もちろんネガティブとポジティブが入り混じることもしばしばですし、わたしたちは常に思考を選択している状態なんだそうです。
つまり、「何を以て「正直」と言えるか?」は、本人次第になります。
わたしは、建前も「自分をよく見せたい」という本音に沿ってるなら、ある意味正直だと思いますね。
『梅雨』(創作)
梅雨に入り雨の日が続いていた。
「新しい傘の出番ね」
私は誰に言うでもなく独り言をつぶやいた。
この新しい傘は母からのプレゼントだった。私がずっと古い傘を使っていたものだから、見かねてプレゼントしてくれた物だ。
でも、せっかく母がプレゼントしてくれたのに、柄が可愛いすぎて、私には子供っぽく思えて仕舞ったままだった。
親にとって子供とは、いつまでも子供なのだろう。
そんな母が先月他界した。突然の事だった。
大動脈解離というのは、突然死に多いらしい。
突然すぎて、まだ、実感がなかった。
仕舞ったままの傘を引っ張りだすと、涙が溢れた。
「ごめんね。お母さん…」
私はまた独り言をつぶやいた。
窓の外は相変わらずの雨降りだった。
私は傘を抱きしめたまま雨と一緒にいつまでも泣いた。
もう見かねて傘をプレゼントしてくれる人はいないのだと思うと、とめどなく涙が溢れた。
「この傘をさしたら、雨が楽しくなるよー。」
母の声がした。優しくて温かな母の声がした気がした。
心の土砂降りに一筋の光がさす。
─ うん、私も、雨を楽しめるようになるね ─
心の梅雨明けはまだまだ先だろうけれど、この傘を大切に強く歩む決意をした。
『終わりなき旅』(ひとりごと)
何事も終わりがあるから輝けるんだよ。
終わりなき旅は死がある限り実現不可能だと思います。
夜空に輝く星だって、最期は流れ星になって終わってしまうのだもの。
何事も終わりがあるから輝けるんだよ。