『この場所で』
職場と自宅を行き来するだけの毎日。
この場所で、スマホを通して、わたしは世界を見る。
小さな世界。碧い世界。拙い世界。迷いの世界。
輝く世界。静寂な世界。文字の世界。
いつもの、この場所で。
このアプリで、わたしの知らない世界を見る。
『誰もがみんな』
誰もがみんな唯一無二だ。
確立した個だ。
たとえクローンであろうとも、それは揺るがない。
『花束』
花束はもらうことよりあげることのほうが多かった。
花束をもらった記憶は、自店の開店祝いのときくらいだと思う。もう6年も前のことだ。
一念発起して店を出したあの頃の気持ちは、厳しい現実に打ちのめされ、すっかりしぼんでしまった。
今は惰性だけで仕事をしている。
今月で6周年になるが、ここへきて、『花束』のお題は、初心を振り返るキッカケになった。
年内に閉業しようか迷っていたけど、もう少しがんばってみることにする。
6周年祝いに、花束を買おう。
がんばれてないわたしのために。
『スマイル』
「笑顔がかわいいよ」
あなたの一言が、今も心にある。
「いつも笑顔でいたい」
そう思わせてくれた。
大事な人を、ちゃんと大切に出来る人は、そういうさり気ない一言の積み重ねなのかもしれない。
大事にされていた、と、今更気付く。
彼の夢を見たついでに思い出迷子
隠しきれない愛惜の念
『どこにも書けないこと』
驕るなよ〜 ここは特別ではないぞ〜
どこにも書けないことをここに書いたら「どこにも書けないこと」ではなくなってしまうじゃないか…
でも、まあ、
とりあえず「ここにしか書けないこと」を綴ってみる。
今朝、夢を見た。
遠い昔に、愛していた男性の夢だ。
(以前書いた ろくでもない恋愛より前)
なぜ彼の夢を見たのか、心当たりがあった。
そう、昨日のお題だ。
『時計の針』で書いた「いつも着けているソーラー電波の腕時計」は、彼からのプレゼントだった。
つまり、お題に沿った言葉から、連想的に彼の夢を見たのだと思う。
夢は不思議だ。香りまで見せてくれる。
今朝、わたしは、懐かしい香りで目覚めた。
心地よい目覚めだった。
ほら、ね、
「ここにしか書けないこと」でしょ?
仕舞っておいた愛惜が、夢のせいで溢れてくる。
また、胸の奥に仕舞わなくちゃ…