『時計の針』
腕時計はいつも着けている。
ソーラー電波時計だから正確に時を刻むし、電池交換の必要もない。
と、言っても電池交換なら自分で出来るんだけどね。
昔、そんなアルバイトしてたことがあるから。
電波時計は年差でズレる
クォーツは月差でズレる
機械時計は日差でズレる
だから、わたしはソーラー電波時計しか使わないことにしている。
時計の針は主に3つ(クロノグラフとか考えずに)
・秒針
・分針
・時針
この3つで、時間を表示してくれるのが時計だ。
でも、雑貨時計のムーブメントと高級時計のムーブメントは全然ちがう。高級時計の中身は美しい。
「時を刻む」という同じ動きなのに、中身が違うのは面白い。まあ、精度の絡みだろうけど…作る側ではないから、詳しくは知らない。
チクタク チクタク チクタク
幼少期は読めなかったはずなのに
当たり前に読めるのも不思議だねー
『溢れる気持ち』
溢れる気持ち…ですか…
八ヶ月前、愛が突然消えた。
十年もの間、あんなに愛していたのに心が空っぽになった。
キッカケも何もなかった。
わたし自身が戸惑うくらい、急に冷めた。
「元々愛など存在していなかったのかもしれない」と思えるほどに、心の中はガランとしていた。
彼はひどい人間だったから、長い月日を掛けて少しずつ少しずつ失望が塵積もったのかもしれない。
もしかしたら、愛を与えるばかりで、もらえなかったのも関係あるのかも…なんて独りよがりに思ってみたり。
要するに、ろくでもない恋愛から突然目が覚めたのだ。
そして、八ヶ月も経つのにまだ心はがらんどうなまま。
何をするにも、夢中になれずにきた。
そして、今は、空っぽの心を文字で埋めようと試みているところ。
またいつか『溢れる気持ち』になれたらいいな。
愛が消えた世界は、空っぽです。涙すら出ません。
『Kiss』
「Kissが上手だね」
そんな褒め言葉を聞く度に、Kissしたことを後悔した。
安い褒め言葉に似つかわしい女なのだと自覚させられるし、上から目線なのも気に入らなかった。
そもそも、その評価は誰得なのよ?
わたしが聞きたいのは、そんな言葉じゃないのにッ!
『1000年先も…』
地球が誕生して46億年。
時間はずっと進んできた。
決して止まることのない流れの中に有為転変があり、わたしたちもいる。
「時間」という概念は不思議だ。
存在してないのに、わたしたちの生活の基準とも言える概念なのだから不思議でたまらない。
時間に関する哲学的な本や、アインシュタインの時間(重力)の説明なども、読んだことがあるけど、ちんぷんかんぷんで、よくわからなかった。天才の考えることを理論的に説明されたところで、文字の上辺を読めただけで理解にはならないらしい。
わたしは、なんとなく「時計はものさしなんだなぁ!作った人天才!」と思っただけだった。
愛や空の色や星の瞬きのような派手さはないけど
1000年前も1000年先も46億年もわたしたちも
「時間」という同じ流れの中で、一線上に並んでる感覚になるのは、やはり不思議だ。
理屈ではなく感覚として、ものすごく面白いと思う。
『勿忘草』
一輪を
手紙に添えて
さよならと
勿忘草の
ドライフラワー