無音

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4/1/2024, 1:10:30 PM

【248,お題:エイプリルフール】

「今日エイプリルフールなんだってな」

「うん、」

「絶対に騙されねぇからな」

「そうなんだ、意気込んでるとこ悪いけど、それ昨日だよ」

「エッ、マジかよ...」

「嘘♡ww」


title.嘘が上手いパートナー

3/31/2024, 12:46:33 PM

【247,お題:幸せに】

「なんか、...私もうダメっぽそうね」

抱えた身体が何度も苦しそうに震えた、救急車はまだ来ない
彼女は自分の状態をよく理解しているようで、静かに最後の言葉を紡ごうとしていた

「よく聞きなさい。...あんた、絶縁に幸せになりなさいよ」

最後の言葉なんて聞きたくない、でもこれが最後になるかもしれないと思うと
簡単に言葉を遮るなんて出来なかった

勝手に手が震える、怖い彼女が居なくなることが何よりも怖い
前から身体の具合が良くなかったけど、こんな急に悪化するなんて思わないじゃないか

「辛いなら、忘れてもいい...私のこととか、忘れていいから
 何でもいいから幸せになりなさい、」

幸せに...なんて、彼女がいなくなった時点で、僕の幸せなんて無いのと一緒なのに
よく言うよ、僕がどれだけ君が好きなのか君が一番知ってるのに

「...ずるい人...」

3/30/2024, 1:33:25 PM

【246,お題:何気ないふり】

自然な笑顔を作って貼って

何でもないような顔で学校へ行く

何気ないふりをしながら

家族と話して 兄弟たちと遊んで

何事もないふりをして1日を終える


なにもない日常 なんでもないただの日常

何気ない"ふり"じゃない

本当になんでもないんだ


そうやって、なんでもないことだと
自分に何気ないふりをし続ける。

3/29/2024, 11:02:26 AM

【245,お題:ハッピーエンド】

あるところに一人ぼっちの少女がいました。

少女は一人で居るのが嫌いでした、そんな自分が嫌でした
なので家族を作ろうと思いました。

最初に連れてきたのはウサギのぬいぐるみ
少女はぬいぐるみを大層可愛がり、どこに行くにも一緒に連れていきました。

次は真っ白な子猫
少女は子猫を大層可愛がり、服を着せたり大好きなケーキを上げて遊びました。

その次は人間の男の子

その次は年上の女性

その次は子犬

その次は大柄な男性

少女はどんどん集めていって、ついに自分の理想の家族を作ることが出来ました。

めでたしめでたし

3/28/2024, 11:36:30 AM

【244,お題:見つめられると】

そんな目で見ないでほしい

大きな黒い瞳、体をくねらせてこっちを見つめてくる
絶対に自分が可愛いこと自覚してるよな

こっちは遅刻しそうだってのに、気楽でいいねぇ君は

結局誘惑に負けて、愛猫の毛をもふもふし
ちゃんと遅刻もする俺であった

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