【243,お題:My Heart】
ガラス細工
【242,お題:ないものねだり】
絶対に手に入らないものはとても魅力的に映る
そしてそれを持っている人も
憧れはいつか羨望になって羨望は嫉妬に変わっていく
いざ手に入れてしまえばすぐに飽きるというのに
手に入らないものを追い続ける
結局これが一番良い形なのかも知れない
【241,お題:好きじゃないのに】
「絵描くの好きなの?」
暇潰しに描いただけ、好きじゃない
「歌歌うの好きなの?」
なんとなく歌いたかっただけ、好きじゃない
「勉強好きなの?」
しとかないと将来大変だと思うから、好きじゃない
...みんな夢があって羨ましい、私はそんなに強くしがみつけないから
何かに全力になれるって良いなぁ、私は成し遂げる覚悟も勇気もない
波風立てずにひっそり、物陰に溜まる埃みたいに生きていたい
好きなものがある、というのは守りたいものがあるってこと
守りたいものは、場合によっては足枷にもなる
私も好きなものがあったかもしれない、もう忘れたけど
好きなものを守れるほど強い人間じゃないから
自分の身が一番大事、自分を守るためなら夢でも何でも喜んで差し出す
別に好きじゃないから、失ってもなにも思わない
好きじゃないから、奪われてもいい
...好きじゃないから守るほどの価値はないから
好きじゃ、ないのに......
【240,お題:ところにより雨】
降り注ぐ粒の一つ一つが身体を貫いていく気がする。
冷たすぎる温度は逆に心地が良かった。
濡れて水分を吸収する布は体温も一緒に吸い取っていくようだ。
おかげでもう全身が氷のように冷たい。
今日の天気予報は"ところにより雨"。
気まぐれに誰かを襲う不幸がたまたま俺を見つけてしまっただけだ。
多分俺が今日こう言う風に動かなくてもきっと誰かが同じ目に遭った。
"俺で良かった"なんて思えるほど出来た人間じゃないが不思議となにも感じないものだ。
今日の雨が俺を選んだだけのこと明日になったらまた別の誰かにこの雨雲は飛んでいく。
そうやって上手いこと調節されているんだ。
【239,お題:特別な存在】
「私にも、なれたらいいのに。」