ゆゆ

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8/26/2025, 3:41:18 PM

あれは合図を告げる鐘の音。

窮屈なドレスも靴も脱ぎ捨てて、素足のままで駆け出そう。
ばいばい、昨日までの理想のわたし。
引き止めるように呼ぶ声が聞こえても、もう振り返らない。

どこへ行こう。
きっとどこまでだっていけるはず。


だって私の背中には、白く輝く翼がある。

#素足のままで

8/25/2025, 3:43:58 PM

もう一歩だけ近づきたい。

…以外のことを書きたいのに、そこから抜け出せない。
もう一歩だけのイメージの呪縛。


#もう一歩だけ

8/24/2025, 2:25:16 PM

誰も私を知らない見知らぬ街で、リスタートしたくなることがあるのです。
そんな思い切りはないのだけれど。

リセット症候群なんて言葉があるくらい、案外皆、同じらしい。

#見知らぬ街

8/23/2025, 12:09:41 PM

光った?
光ったね。

遅れて、雷の音がする。

怖い?
怖くないよ。
ほんとにぃ?

意地悪く笑う君に本当だよと答えかけた途端、また空が光った。

本当は怖い。とても怖い。
子供の頃から雷は大嫌い。

雨が来る前に帰ろっか。
ニヤニヤしている横顔が癪だけど、背に腹は代えられない。
うん、帰ろ。
頷く私の耳元に、君が囁いた。

おれはめっちゃ怖いから、今晩一緒にいてくれる?



#遠雷

8/22/2025, 12:04:18 PM


深呼吸をひとつして、そっと目をひらく。

目の前には、底が見えないくらいに長く続く白い螺旋階段。
あなたが呼んでいるような気がして、そっと一歩を踏み出した。

降りるほどに深く深くなっていく真夜中みたいな青い青い世界。
私を歓迎しているみたいに、踏み出すつま先から小さな光がうまれていく。 
ああまるで、海の底に星が降っているみたい。

綺麗。
呟くと、そうでしょう?と応える声。
そっと伸ばされた手が、私の指を絡めとる。優しい温度が伝ってくる。

待ってたんだ。

隣に立ったあなたが空を見上げて愛おしそうに目を細めた。

僕の海には、いつだって君の光が降っているんだ。

僕の見ているこの景色を、君にも見せてあげたかったんだ。
いつも本当に、ありがとう大好き。


………夢?
ぼんやりとしたまま薄暗い中視線を巡らせれば、時計は真夜中を指していた。
隣に眠るあなたは、幸せそうな顔をしている。

いくらでも照らしてあげる。
だからずっと、笑っていてね。



#Midnight Blue

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