灯月

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7/16/2025, 1:28:10 PM

「真昼の夢」

まぶしさの中に
ふと溶け込んだ 白昼のまどろみ

日差しと影が交わる場所で
私は誰でもなくなり
そして 本当の私に還ってゆく

足元を流れる時間は
止まることなく でも急がずに
いつものように 優しく進んでいく

揺れる心に そっと手を添えて
ひとつ、またひとつと
整えてゆく 目には見えない重心

これは夢か 現か
けれど確かに いまここにいる

醒めない夢のような午後に
私はただ、静かに息をしている

それだけで
すべてが、うまくいっている気がした

7/15/2025, 12:38:01 PM

「二人だけの。」

遠く聞こえたあの鐘の音は
運命がそっと動いた合図。

重ねた痛みも、祈りも
静かに羽ばたく影の中に隠して。

あの日からずっと
私たちは「行く」ことを選び続けている。
寄り添うことでしか
癒えないものがあることを知っているから。

たとえ嵐の夜でも
たとえ誰にも理解されなくても

この航海は
「二人だけの」
誓いそのもの。

だから今日も、風の向こうへ。
何も語らずに、ただ
あなたとーー。

7/14/2025, 2:28:50 PM

「夏」

熱を孕んだ風が吹き抜けるたびに、
眠っていた力が体の奥でざわめき始める。

光は鋭く、影は濃く、
この季節はどこか容赦がない。

でも、逃げずに向き合えば、
その中にしかない真実がある。

ゆらめく空気の中で、
私は試されている。
本当の自分でいられるかーーと。

過去に縛られず、
未来に怯えず、
ただ、今この瞬間を生きる勇気を。

熱い空に、叫びたい。
私はここにいる。
この夏を、自分の色で染めるために。

7/13/2025, 12:36:14 PM

「隠された真実」

静かに積み上げた日々の中に、
誰にも見せない本当の顔がある。

始まりは、些細な気づきだった。
誰かのために、じゃなく
ただ、自分を裏切らないために。

繰り返す作業、無言の工夫、
手の中に宿る記憶が語る真実。

飾らずとも、叫ばずとも、
その眼差しが語ることがある。

本物は、いつも静かだ。
そして、誰よりも強い。

7/12/2025, 5:38:57 AM

「心だけ、逃避行」

誰にも見せない地図を、胸の奥でひそかにひらく。
身体はここにいても、心だけは遠くへ旅をしていた。

澄んだ青に吸い込まれるような静寂
感情がほどけてゆくような優しい流れ。

あふれる日常を喧騒を背にして
私はただ、無言のまま夢の岸辺へと向かう。

願いも、傷も、希望もすべて包み込んで
心は今、誰にも縛られない空を泳ぐ。

戻る場所があるからこそ
この逃避行は、自由の証だと知っている。

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