灯月

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「二人だけの。」

遠く聞こえたあの鐘の音は
運命がそっと動いた合図。

重ねた痛みも、祈りも
静かに羽ばたく影の中に隠して。

あの日からずっと
私たちは「行く」ことを選び続けている。
寄り添うことでしか
癒えないものがあることを知っているから。

たとえ嵐の夜でも
たとえ誰にも理解されなくても

この航海は
「二人だけの」
誓いそのもの。

だから今日も、風の向こうへ。
何も語らずに、ただ
あなたとーー。

7/15/2025, 12:38:01 PM