灯月

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「真昼の夢」

まぶしさの中に
ふと溶け込んだ 白昼のまどろみ

日差しと影が交わる場所で
私は誰でもなくなり
そして 本当の私に還ってゆく

足元を流れる時間は
止まることなく でも急がずに
いつものように 優しく進んでいく

揺れる心に そっと手を添えて
ひとつ、またひとつと
整えてゆく 目には見えない重心

これは夢か 現か
けれど確かに いまここにいる

醒めない夢のような午後に
私はただ、静かに息をしている

それだけで
すべてが、うまくいっている気がした

7/16/2025, 1:28:10 PM