編み込みのセーターは交差に糸が絡んでいる。
永遠に取れないそんな糸である。
引っ張れば微妙に伸びるが強い結束力でセーターが壊れるわけじゃない。
きっと人間も縦糸と横糸でずっと絡み合っている。
永遠にね?
血の繋がりもないけど、運命だと感じて、
1人でもいいけど、2人とが良くて
君と一緒にいたくて
そんなの我儘だし、絶対泣かせちゃう時もあるけど、
君が笑顔な所を1番近くでみて、いきたい。
夫婦なんて人生の選択肢の1つに過ぎないけど
僕は、選んでよかった。
昔から自分で考えることが苦手だった。
「どうすればいいの?」
そういえば皆答えてくれた。
答えにたどり着くヒントが貰えた。
失敗をする回数が減る代わりに、失敗する事も人から拒絶されるのも怖かった。
「どうすればじゃねぇーよ。自分で考えろ。」
そんな、強く言わなくても…
母からは毎日毎日そんなことを言われていた。
数学で分からない問題があると、「は?知らん。」
進路で迷ってれば「自分の勝手にすれば?」
冷たい事ばかり、
私は何も考えなくなり、どんどん答えるのも質問されるのも嫌だった。
「何が好きなの?」
そう聞かれると、肝が冷えたように焦る。
この人にとっての正解はなんなの?
そんなことばかり考えていた…いつしか「変な子」だなんて呼ばれ始めた。
「変な子」にさせたのは世の中で「変な子」と呼んでいるのも世の中だ。
失敗は怖い。だって答えと違う答えを言う可能性があるから。
いくら答えが無いと言われても、その人にはある一定の答えがあるわけで、少し怖かった。
どうすれば私は救われるの?
どうすればここからでられるの?
どうすれば私は1人で答えを出せるの?
どうすれば社会に通用できる人になるの?
どうすれば私が生きている価値が評価されるの?
どうすればの正解を誰か、教えて??
どうしたら、こんなに悩まなくて済むの?
どうしたら、苦しまない?
もう…解決できない、
子供の頃の宝物ってとてつもなくつまらない「どんぐり」だったり「変身アイテム」だったり、高価であったりなかったり
様々だったのに、大人になりに連れて、宝物は「友人」であったり、「家族」かもしれない。「貰った指輪」とかや、「その日のなんてことない思い出」だったりしたっておかしくしくない。
大人になったからって「変身アイテム」が宝物でも、「どんぐり」が宝物でも、普通であろう。
なのに、皆普通を求めて、批難する。子供っぽいなどとか言って。
いいじゃない子供でも、子供が大人になったなんて感じる時は、きっと分からなくてずっと心は少年少女で居てしまう。
だから、間違えるし失敗も何度もする。それを恥ずかしいだなんて思わなくてもいい。思うから子供のままなのだ。
経験も宝だ
お金や名誉でもない知識は誰も奪わないし奪われない。いつか失うものよりも、自分の自信に変えた方が生きているのがずっと楽である。
宝は日常に密かに、チョッピリ潜んでいる。それを宝にするかどうかは自分次第である。
「そのキャンドルは君にプレゼントするよ!」
そのキャンドルは花形に取られていて中には薔薇の花が埋め込まれていた。
「君にピッタリだよ!!」
今どきキャンドルなんて使わないし、いらないと思っていたけど、言われたら仕方がない貰うしかない。
「ありがとう。」
そう言って作り笑顔を向けて彼が買ってくれた。
「それ、毎日5分でもいいからつけてね?」
そう言って、今日のデートが終わった。
可愛らしいラッピングの中にはキャンドルが1つぽつりと置いてある。家に帰って早速火を灯して見た。窓の付近に置いていたからか、5分ぐらいで風によって消されてしまった。
「何か中に入ってるのかな?」
そして、
約2週間後、なにか金属らしきものが頭をだしていた。
それを彼氏に伝えると、「明日のデートの時それを持ってきて?」
理由を聞いても答えてくれない。ただ持ってきて。
翌日
「待った?ごめん化粧に時間がかかって。持ってきたよ?キャンドル。」
「大丈夫だよ?じゃあ歩こうか!」
と、スタスタと歩き始める彼に慌てて着いていく私。
「このドレスがいいね!このドレスください。」
そう言って、ドレスを買い。
「このアクセサリー素敵だ。これもください」
と、高額なものばかり買っていく彼氏を見ていてもたってもいられなくなってしまい、
「そんなの、どうするのよ!。」
「ん?」
全くもって理解が出来ない私にお構い無しでフルコーデをしてくれて、美容院までしてくれていた。
いたりつくせりな私を見て満足した表情を浮かべていた。
よる。
「キャンドルすこしだけ灯してくれない?」
そういう彼氏に私は火を付けてキャンドルを灯した。
数分後やっと、謎が解けてしまった
「指輪、」
「僕と、結婚を前提に付き合ってくれませんか?」
そう言って、右手の薬指にこの指輪をつけてくれた。
左の薬指にもそろそろつきそうだ。