白菊

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8/11/2024, 4:51:56 AM

目的もなく、当て所もなくここまで来てしまったようだ。

何も無いからこそ、

そこから何かが始まる予感がした。

終わりの、始まり。

『終点』

8/3/2024, 4:21:48 AM

あの人は今、どんな毎日を過ごしているのだろうか。

この真っ白な天井を見つめながら、

そればかりを考えている。

貴方と出逢えて、本当に幸せだった。

この哀しく、苦しい世界を生き延びて来た意味があった。

私はもう先に逝くけれど。

あの世か、来世か。

いづれまた、会いましょう。

貴方の世界が、何時までも何処までも、

彩に溢れますように。

『病室』

7/31/2024, 9:09:50 AM

それはまるでガラス玉。

誰にも盗られないように。

大事に私だけの宝箱へ、仕舞っておこう。

『澄んだ瞳』

7/28/2024, 11:55:05 PM

人混みを離れて、二人きり。

遠くの喧騒が今は心地良い。

少し前を歩く貴方の背中を、ぼんやりと見つめる。

来年は一緒にこの道を歩けないかもしれない。

ふと、そんな予感がして貴方の手を掴んだ。

握り返してくれる力は、いつもより少しだけ強く。

汗ぐんだ、繋いだ手の感触さえも愛おしくて。

あと少しで今日はサヨナラ。

でもまた会いたいから、サヨナラは言わないけれど。

じゃあまたね、って言葉にしたらもう………

……ねえ、また会えるよね?

『お祭り』

7/27/2024, 6:12:16 AM

私という存在は、

貴方の為だけに在るモノだから、

他の誰か、なんて概念は初めから存在しない。

私にとっての他者とは、貴方そのもの。

貴方の為だけの私。

『誰かのためになるならば』

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