アリス

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9/27/2025, 12:16:00 PM

ふと、1人の夜に、頬を伝う涙。
何か理由があるわけじゃなくて、でも何もないわけじゃない。
いろんなものが積み重なって、それが溢れているみたいな。
声を上げるわけでもない、顔を歪めて大泣きするような涙じゃない。
自分でもなぜ泣いているのかわからない。
みんな決定的な理由ではなくて、それ一つで泣いたのかと言われれば、違うけど
………よくわからない。

【涙の理由】

9/15/2025, 10:21:28 AM

部活終わりに、2人で帰った帰り道。
『…あ、みて!今日は月が綺麗だね。』
月みたいにやわらかで…星みたいにキラキラと光るようなお前の笑顔が好きだ。
素直で優しいところが好きだ。
誰にでも分け隔てなくて優しい、お前が好きだ。
全部全部、大好きだ。
その言葉に、俺が思うような意味が隠されていないのも分かってる。
……今だけは、自分のもつ知識を恨む。
こんなこと知らなければ、こんなに胸が痛むことはなかったのにな。
『………死んでもいいよ、ってな。』
小さく呟いた言葉は、幸か不幸か届いてしまったようで。
『え、ちょっと、急に縁起でもないこと言わないでよ』
ほら、やっぱり伝わらない。
『…ばーか』
『なんで急に悪口!?』
抱いてしまったこの思いは、捨てられないんだろうな。
捨てる気もないけど。

9/13/2025, 4:52:29 PM

ずっと、ずっと、空白だらけなんだ
私が歩いてきた道は。
足跡を残せたところなんて、ほとんどなくて
わずかに残せたところがあったって、しばらく経ったら ほとんど消える。
結果残るのは、何もない空白だけ。
裏にあったはずの努力とかは、意味がなかったものになり果てて、白で塗りつぶされる。
また結局何もできなかった、
その事実に、塗りつぶされる。

『空白』

9/7/2025, 10:58:29 AM

雨の降る日、必ず誰かを思い出す
名前も、分からない誰かを

離れる時、君は言った
まだ一緒にいたいと、赤ん坊みたいに泣く
子供の頃の僕に。
『俺のことは忘れて』って、
その、大きな手で撫でてくれたことだけ
覚えてる
その顔は、涙にぼやけて見えなかった

まただ。
雨が降る日、必ず脳裏に浮かぶ、誰か。
その度、胸にぽっかり穴が開いたみたいな、
何か大切なものを、どこかに落としてきてしまったみたいな……そんな感覚がして
何か、とても…大切なものを、忘れてしまったような気がする。
……あ、もう仕事の時間…早く行かないと

…………………いつか、思い出せれば、いいな

『雨と君』

8/7/2025, 2:21:29 PM

進むべき道を指し示してくれるとか
何をしたらこの道だとか
細かく何かが教えてくれるわけがない。
そんな便利なものがあったら、みんなそれに頼って依存して生きてる。
結局そんなものはただの夢見事で、実際は自分が思ったように動くことすらままならない。
いくら自分の心が行きたい場所を指し示したって、結局それを抑え込むのも自分自身だから。

『心の羅針盤』

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