部活終わりに、2人で帰った帰り道。
『…あ、みて!今日は月が綺麗だね。』
月みたいにやわらかで…星みたいにキラキラと光るようなお前の笑顔が好きだ。
素直で優しいところが好きだ。
誰にでも分け隔てなくて優しい、お前が好きだ。
全部全部、大好きだ。
その言葉に、俺が思うような意味が隠されていないのも分かってる。
……今だけは、自分のもつ知識を恨む。
こんなこと知らなければ、こんなに胸が痛むことはなかったのにな。
『………死んでもいいよ、ってな。』
小さく呟いた言葉は、幸か不幸か届いてしまったようで。
『え、ちょっと、急に縁起でもないこと言わないでよ』
ほら、やっぱり伝わらない。
『…ばーか』
『なんで急に悪口!?』
抱いてしまったこの思いは、捨てられないんだろうな。
捨てる気もないけど。
9/15/2025, 10:21:28 AM