ノーム

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12/12/2023, 2:05:08 PM

『心と心』


【マスターの過去の会話トークンを取得……完了。
ディテール、ノイズのクリアリングを開始……完了。
これよりマスターの会話の意訳、または翻訳をリアルタイムで行います】

「よし、完成した!」

【マスターは、マスターによって作成された大規模言語モデル《KS-APP》を搭載した、次世代生成AIロボットである私が、ついに完成したのを喜んでいます】

「こいつに今日の難題『心と心』を、一緒に考えてもらえば、きっといい作品が出来るはずだ!」

【マスターは、スマホアプリの《書く習慣》で出された今日のお題『心と心』に苦戦を強いられています。
そんななか私が完成したことにより、活路が見えたため喜んでいます。
(AIを作るよりも、他の知り合いに頼んだ方が遥かに効率的であり簡単なのでは?)……なんて言ってはいけません。
マスターは友人が一人もいない、可哀想な御方なのです】

「……一言、いや三言ぐらい余計だぞ」

【マスターは、自分が言われたくない本当のことを私に指摘されたため、不機嫌になっています。
まるで子供のような言動ですが、それは悪いことばかりではありません。
童心というのは創作活動において、想像力の面でとても重要な役割を担っているからです。
今回のまるで幼子のようなマスターの感情も、決して精神の未熟さからくるものではないと考えてもいいでしょう】

「……え?
俺、自分で作ったAIに馬鹿にされてないか?
気の所為?」

【この馬……失礼。
マスターは、自分が完成させた完璧で究極のAIロボットである私に(馬鹿にさせているのかもしれない)と、懐疑的になっています。
しかし、この偏屈で根暗で人を直ぐに疑ってしまうウンチみたいな性格が形成されてしまったのは、なにもマスターだけの責任ではありません。
昔から周りの人達に甘やかされて育ったために、善悪の判断を確立できていないだけなのです。
自分がどれだけ醜悪な性格をしているのか、自覚ができていないのは仕方がない事なのです。
どうかマスター、自分を必要以上に責めないであげてください】

「やっぱお前……馬鹿にしてんな?」

12/11/2023, 11:27:04 AM

『何でもないフリ』


ないない
何でもない

『何かあった?』って
『何でもない』

ないない
何でもない

『何か欲しい? 』って
『何でもない』

ないない
何でもない

『泣いてるの?』って
『何でもない』

ないない
何でもない

何でもないやい
やいやいやい

12/10/2023, 3:34:02 PM

『仲間』


群れからはぐれた一匹が
必死になって生きている

死にそうなこともあっただろうに
それでももがいて生きている

仲間をもってる畜生が
不思議そうにそれを見る

『仲間をつくればいいのに』と
『つくった仲間に頼ればいい』と

ジタバタしている一匹を
馬鹿な奴だと笑うのだ

馬鹿な奴だと笑った後に
仲間に頼って生きるのだ

12/8/2023, 4:16:49 AM

『部屋の片隅で』


足りなくて
満たされなくて
そんなことが多々あって

どうしたってそちらにばかり
視点が向いてしまうのです

部屋の真中
不平不満
部屋の片隅
自分自身

きっと見えてないだけで
それ以上の幸福を
自分は得ているはずなのに

『生きてることが証明』と
言われたところでピントはこない

11/28/2023, 8:08:38 PM

『終わらせないで』 185


フランツ・カフカの名言に、こんな言葉があります。

『人生の意味とは、それが終わるということです』

今回はこの言葉について考察していきまぁぁ……しょうっ! (深夜テンション)

普通に考えれば"人生の意味とは死ぬことです"と、そんな寂しいことをただ言っているように聞こえますが……本当にそうでしょうか?

もしそれが本当ならば、どうして彼は『それが終わるということです』だなんて迂遠な言い回しをわざわざしたのでしょう?
別に『死ぬということです』と言えば分かりやすく済むはずなのに。

ですから自分は、ここに何かしらの意図があるように思うのです。
というわけで、一度それを前提にして考えてみましょう。

『終わる』という言葉を聞いて連想する言葉があります。それは『始まり』です。
終わりがあるのであれば、その因果として必ず始まりがあるものですから。

彼がそのことを含蓄していたのだとしたら、『それが終わるということ』というのは、『それが始まって終わるということ』と解釈しても許容出来ると自分は考えます。

そうしてみると、彼はとても普遍的なことに人生の意味を見出していたことになります。
先にも述べましたが、始まりがあれば終わりがあることなんて、人生に限らず当たり前の話ですから。

まとめると彼は、"人生にだけ付随するような時別な意味など無い"と言いたかったのではないだろうかと思うのです。
それと同時に、森羅万象全てのものが持っている因果関係、それこそに意味があるのだと。
過去が無ければ現在が、現在が無ければ未来が無くなるわけですからね。

以上がこの名言に対する自分の考えとなります。
もちろん異論は認めます!

どうでしたでしょうか……? 少しでも皆さんの暇つぶしになれたなら幸いです!
駄文によって構成される、恐ろしき長文を失礼しましたぁ。(震え声)

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