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1/21/2024, 11:18:02 AM

ふ、と思いたち、窓のそばに立つ。顔を近づける。ここで今夜が特別かどうかが決まる。見えるか?星は。月はどうだ?………残念。今夜は曇りらしい。特別な夜にはベランダに出て、空を眺める。冷たい空気に体を浸して、光を浴びる。それだけで、「ああ、今日は頑張った。明日も頑張ろう。」と前向きになれるのだ。そうでもない──例えば今日のような夜は、暖かい室内で、好きなだけ絵を描く。どっちにしたって素晴らしく一日を終えられる。特別な夜は、実は存在しないのかも知れない。

1/20/2024, 10:17:05 AM

海の底。きっと一筋の光だってないし、一面真っ暗なのだろう。だが、そんなところにも強く生きている命があることに驚く。もし私なら、そんなお先真っ暗、夢も希望も光もない世界で生きていくだなんて、耐えられないだろう。発狂しておかしくなるのがオチ。でもやはり、そこで強く生きる命がある。ただただ尊敬する。周りからの圧にも耐えている。…じゃあ私は、明るくて、夢も希望も光もあって、息がしやすいこの世界で、強く生きていこうかな。

1/19/2024, 10:30:43 AM

毎日会っているはずなのに、一気に遠くに行かれてしまった。なーんだ、彼女がいたなら先に言ってよね。私にそんなに優しくするから、私のことが好きなのかなって、勘違いしちゃったじゃない。でもそれって、もしかして、異性としては見られてなくても、一人の人間としては見ててくれたってことなのかな。私も遠くに行かなくちゃ。君が見えないように。君に見えないように。

1/17/2024, 8:23:52 AM

私は夜が好きだ。星と月とが美しく光って、ひんやりした風とともに私を慰めてくれるから。
私は冬が好きだ。キリリと引き締まった冷たい空気が、生を実感させてくれるから。
私は朝が好きだ。世界が目を覚まし、ゆっくりと動き出しはじめるから。
私は夏が好きだ。どこか遠く、そして近く。懐かしく、そして爽やかな人生の一ページを刻み込めるから。

1/14/2024, 10:08:16 AM

どうしてだろう。お腹が痛い。まるでこの世の終りのように。ほんのり甘い薬をみっつ、水で流し込む。そうして横になって、ひたすら耐える。ああ痛い。大滝詠一のお気に入りの曲を聴きながら、耐える。やっぱり、痛い。曲が変わった。それでもまだ痛い。……お、少しずつ引いてきたぞ。ありがとう、甘い薬。ありがとう、大滝詠一。幸せな結末。

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