今日は二度寝を飛び越えて、三度寝までしてしまった。なんと、その間全て違う夢を見た。起きては違う世界に移って、また起きては違う世界に移って。私はいったい、いくつの世界で生きているのだろう。今この文章を書いているのは、どこの世界の私?夢の中の私?…実は、昨日までの私と入れ替わってたりして。……この文章を書き終えたら、また違う夢の世界に移ろうと思う。何か面白いものが見られるかしら。ずうっと見ていたいんだけどな。いろんな世界のこと。
ずっとこのまま、私の大切な人たちが生きていてくれたらな、と思う。でも、それは叶わぬ願い。そんなことは分かっているが、やっぱり生きていてほしい。老いていく姿を見るのも、できることが減っていくのを見届けるのも、なんだか辛い。死に向かって歩んでいく背中を、見ていたくはない。しかし、それは私とてそうなのだ。私だって、死に向かって歩みを進めている。なんだ、終点は同じ場所じゃないか。歩み始めた時が違うだけだ。ならばせめて、私はあの人たちを追い抜いてしまわぬように。ゆっくりゆっくり、一歩一歩進んでいこう。終点に着いた瞬間を見届けてあげられるように。「お疲れさま」と、言ってあげられるように。
寒さが身に染みて、生を実感する。去年感じていたものと同じようで、違うような寒さ。違うのは寒さの方か私の方か。それは未だに分からないけれど。
幼い頃は、ずっとずっと大きくて、届くわけがないと思っていたけれど、いざあと数年後に迫ってくると、なんのことはなかった。20歳なんて、実はまだまだ子供のままなのかもしれない。
そして、私が20歳になったとき。今度は40歳のことを遠く思うのだろう。でも、そのときは「まだまだ子供のまま」だなんて言えるのだろうか。言えてしまうのだろうか。
どちらが良いのだろうか。歳を重ねるごとに少しずつ、ゆっくりと大人になっていくのと、いつまでも「案外子供」のままでいるのと。