4/1/2025, 3:22:18 PM
もう一度はじめから生きられるのなら、わたしはあなたに出会わない世界をえらびたい。あなたとの恋やあの日の喧嘩や知りたくなかった正解や、後悔と名の付く全てを己の選択の過ちだと認めながら幸福を生きるのは簡単で、それならわたしは平坦で緩やかなくだらないだけの人生を歩きたい。
あなたと生きた日々はあまりに最低で、最悪で、愚蒙で、それでいて美しく、痛かった。
3/31/2025, 3:15:23 PM
さようならを口にする勇気を持てなかったわたしに、後悔という名の罰が下されるのなら、さようならを私に突きつけたあなたにはわたしが、執着と名のつく呪いを授けたい。
3/30/2025, 3:03:21 PM
きっときみは春風から生まれ落ちたのだと思う。
3/27/2025, 2:41:17 PM
春の妖精の王みたいな顔で笑うあなたが好きだった。好きとも嫌いとも愛しているとも言えず、「幸せでいてね」とあまりに傲慢でむつかしいお願いを繰り返した私に、あなたはよく熟年夫婦じゃぁないんだから、とお手本みたいな美しい顔で笑ってくれた。
花筏に乗って届かぬところへ行ってしまったあなたの目に、この恋の燃えかすがながれつかぬように、この愛のかけらがとどかぬように、わたしはただ祈っている。
3/25/2025, 1:47:20 PM
こぼれ落ちていくものにしがみつくより、わたしの杜撰で小さな手がこぼさなかったものを大切にしていたかった。わたしが執着の怪物に、わたしがあなたの思い出を踏み躙る怪物になってしまう前に。