6B鉛筆

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7/4/2024, 2:01:56 PM


今日ついた嘘の数

飲み込んだ言葉

頭の中の無法地帯で

今まで殺してきた自分の数

私と神様だけが知っている

だけど

知っているだけ

助けてはくれない

あのときも

あのときも、あのときも

あのときも

いつも

いつも、いつも

いつも。



ねぇカミサマ

私がアナタを殺めたのは

今日で何回目だったかしら?





2/27/2024, 3:55:28 AM


いづも決まった時間になるアラーム

朝ご飯とお昼ご飯を準備して出掛ける君へ

君は今何をしていますか?

僕は、君が出て行った部屋の窓際で

太陽を浴びながらごろごろしています

太陽の光は気持ち良くてついついうとうと

大きいトラックの音にびっくりすると

もう目が覚めちゃって覚めちゃって

そうなるとふと思い出すんです

君が居ないこと

ひとりで遊ぶのも得意だし

ひとりぼっちも平気だけど

やっぱり少し淋しくて

君が出て行ったドアを見ながら

またうとうと




部屋が少し暗くなってきて

ドアの隙間から美味しそうな香りがしてくると

僕はちょっとだけうきうきします

もうすぐ君が帰ってくる

ありったけの元気で僕は君をお迎えするんだ



ガチャ


「だだいま、いい子にしてた?」

「ワン!!!!!」




 

2/19/2024, 8:39:28 PM


枯葉の上に

梅の花が散る

嗚呼、冬が終わってしまう

冷たく、静かで、安らぎに満ちた冬が





私の嫌いな春が来る

10/8/2023, 1:30:27 PM

雨の日が好きだ。



忙しなく動く日常が

「待った」を掛けられたように

世界が少しだけゆっくりになる。


しとしとと降る雨と一緒に

「ここらで一度休憩しないか?」

間延びした声が聴こえてきそうな

そんな、雨の日が好きだ。





6/12/2023, 8:15:50 AM

街は呼吸する

早朝の新聞配達の音のように

街は呼吸する

朝 パンの焼ける香りや

お味噌汁の香りを吸い込んで

街は呼吸する

お昼のチャイムに耳を傾けて

街は呼吸する

夕方 赤く焼ける商店街で

明かりの灯る住宅街で

街は呼吸する

夜中 私達の寝息とともに


街もわたしも静かに眠る

また明日 新聞配達の音から

呼吸がはじまる


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