ああ、本当に。こんなことってありますか!!
9年前に大好きだったバンドが解散しました。
インディーズのバンドです。
でも、私にとってはどんなロックスターよりもスターで
ヒーローで、カミサマでした。
最後のライブは、バンド主催のサーキットフェス。
箱は身動きも取れないぐらい人で溢れた
60分のラストライブ。
アンコールも無し。
彼ららしかった。
悲しかった、悔しかった。
もっと聴いて居たかった。
来年もツアーをやってくれて
どこかのバンドと対バンをして
フェスにも出て。
そう思っていたのに、何もなくなってしまった。
ただ、待とうと思った。
復活は無いよと皆が言ったけどそれでも黙って待つんだと
そう決めた。
いつか、いつか、いつか。
メンバー全員がおじいちゃんになっても
可能性はなくなったわけじゃない。
いつか、いつか、いつか。
遠く、遠くに見ていたいつかが
まさか現実になるなんて!!!!
どんな色男の愛の言葉よりも
このアルファベット4文字が
私の体温を上昇させて、心拍数を上げる。
おかえりなさい FACT
今日ついた嘘の数
飲み込んだ言葉
頭の中の無法地帯で
今まで殺してきた自分の数
私と神様だけが知っている
だけど
知っているだけ
助けてはくれない
あのときも
あのときも、あのときも
あのときも
いつも
いつも、いつも
いつも。
ねぇカミサマ
私がアナタを殺めたのは
今日で何回目だったかしら?
いづも決まった時間になるアラーム
朝ご飯とお昼ご飯を準備して出掛ける君へ
君は今何をしていますか?
僕は、君が出て行った部屋の窓際で
太陽を浴びながらごろごろしています
太陽の光は気持ち良くてついついうとうと
大きいトラックの音にびっくりすると
もう目が覚めちゃって覚めちゃって
そうなるとふと思い出すんです
君が居ないこと
ひとりで遊ぶのも得意だし
ひとりぼっちも平気だけど
やっぱり少し淋しくて
君が出て行ったドアを見ながら
またうとうと
部屋が少し暗くなってきて
ドアの隙間から美味しそうな香りがしてくると
僕はちょっとだけうきうきします
もうすぐ君が帰ってくる
ありったけの元気で僕は君をお迎えするんだ
ガチャ
「だだいま、いい子にしてた?」
「ワン!!!!!」
枯葉の上に
梅の花が散る
嗚呼、冬が終わってしまう
冷たく、静かで、安らぎに満ちた冬が
私の嫌いな春が来る
雨の日が好きだ。
忙しなく動く日常が
「待った」を掛けられたように
世界が少しだけゆっくりになる。
しとしとと降る雨と一緒に
「ここらで一度休憩しないか?」
間延びした声が聴こえてきそうな
そんな、雨の日が好きだ。