砂時計の音
思い出ほど面倒くさくて、残酷なものはなくて
私の隣には今、何よりも大切で素敵な人がいるのに
彼の事を忘れられなくて
でも声も匂いも顔もぼんやりしてきてて
ただ、思い出と存在だけが消えなくて
でもいつか、そんな思い出も存在も薄れていく事で
砂時計の砂が音を立てて落ちていくみたいに
静かにゆっくりと私の記憶の中に溶けていって
いつか完全に分からなくなるんだろうなって
怖いし、そんなの嫌だって思うけど
私もちゃんと前に進めているんだなって思えて
いつかこの悲しくも嬉しくもない気持ちも砂時計の音みたいにピタリと止まっちゃうんだろうなって
ちょっぴり寂しい気持ち
どこまでも
彼に言われた
「君は俺に沼らないよね」
「攻略が難しい、他の女達とは違う」
当たり前でしょ
他の女達とは私は違うものを持ってる
自分を愛する力を持ってるもの
どんなものより、男よりも
私は私を愛してる、私が経験してきた事も全て糧にしてきた私の強さを誇りに思ってる
だから、彼がどこまでも頑張ったって私を超えない限り私の1番にはなれないの
彼はまだ分かってない、気付かない
どこまでも追ってきたって、私を追い越すことなんて出来ない
私はどこまでも自分のペースを最優先するから
私はどこまでいっても誰に負けるとか勝つとかも思ってないから
私はどこまでも自分の事しか考えてないもの
静寂の中心で
私も貴方も、お互い好きなはずなのにね
2人の世界には何もなくなって、静寂の中心で2人で座ってるみたい
お互い口を開かず、目も合わせず
貴方から言わなきゃダメなんだよ
貴方が私達の世界を壊した発端を
作ってしまったんだから
だから貴方が私を求めるなら、求めて
他の道を歩むなら
私は手を振りながら笑顔で見送ってあげる
静寂の中心でも、貴方のこと愛してる
今日だけ許して
冷たくなった貴方
貴方の機嫌取りなんてうんざり
いつまでも子供みたいに不貞腐れたまんま
この発言、今日だけ許して
別れたいなら別れて下さい
まるで私が付き合わせてるような一方的な関係は
私、嫌いなのです。反吐が出るのです。
なので、突き放したいなら思い切りどうぞ
私は貴方のこと愛してますけれど
貴方がそんな調子じゃあ、耐えられない
誰か
誰か私を助けて
誰か私を愛して
誰か私を殺して
誰か私をめちゃくちゃにして
結局、自分の事ばっかりだ
もう疲れた
もう終わりにしたい