涙の理由
私が涙を流したのは
貴方が私を愛したからでも、
貴方が私を抱いたからでも、
貴方が私からの連絡を無視したからでも、
貴方が私に対して雑な対応になったからでも、
貴方が元カノとまだ繋がっているからでも、
貴方が私を裏切るという不安でも、怖さでもなくて
貴方が「俺は重い男なんだ」って私に言ったこと
貴方が出来もしない、確証もない約束をしたこと
貴方はただ自分の中に湧く愛を
誰かにぶつけたかっただけ
誰でもいいのよ、貴方は。
私じゃなくても、元カノ達でも、誰でもいいの
ただ貴方は人を愛している自分でいたいだけなの
重い男だなんて、語らないでちょうだい
貴方は重い男なんかじゃないから、安心しなさい
それが分かったから私は涙を流したの
パラレルワールド
パラレルワールドで生きている私は
今どんな私になっているんだろう
私が選択した道とは違う方に生き
私が過ごしてきた日々とは違う日々を生きているのだろう
幸せだろうか
パラレルワールドはきっと1つではない
複数、いや数え切れないほどあるのだろうか
だとしたら、死んでいる私もいるだろう
私より幸せな私も、夢を叶えた私も、不幸の渦中にいる私もいるだろう
全ての私を見てみたい
パラレルワールドの旅に出てみたい
空白
空白で静かで穏やかだった私の頭の中は
突然、嵐がきたかのように、大雨がきたかのように、真っ白のキャンバスを色んな絵の具で乱雑に塗りたくられたかのように
形のない思考が、晴れない靄が、悲しさが、怒りが、不安が、一気に押し寄せる
不思議と顔にも態度にも出ない、むしろ身体はぐたっとしていて、少しの力を出すのも億劫になる
頭の中はこんなにも喧騒で賑わっているのに
頭の中と身体が分離しているかのようになる
どうしようもできない自分に苛立ち、疲れ果て、
頼る場所も人もいないから、自分で自分を慰めるがそろそろ限界のようだ
消えたい、死にたいとは思わないが、楽になりたいと思う
なぜ泣くの?と聞かれたから
なぜ泣くの?
貴方はそう問うた。
私は、
どうしたら貴方の不安を拭えるかなって考えてたら涙が出てきたの
って言ってみたけど、ほんとは心の中では違う言葉があった。
貴方は、私に弱みを見せまいとするし、大丈夫と心にも無い強がりを見せる
私の胸に泣きながら飛びついてきていいのに、わがままも愚痴もなんでも言ってきていいのに
貴方は私にも大丈夫と、強くてそれでも繊細な背中を向けるんだもの。
哀しくならないわけないでしょうって
言いたかったけどやめた。
言ってしまったら、貴方はまた頑張ろうとするもの
弱みも情けなさも、頑張りながら見せるものじゃないから
だから私は、貴方が心の扉を全開にしてくれるまで貴方の心の扉の前で待ってるわ
ずっとずっと、ただ見守りながら待ち続けるから
心の羅針盤
私の心の羅針盤
羅針盤は私の生きたい道を示してくれていたものなのに、色んな人達からの言葉と、山積みになったやる事で私の頭がパニックを起こし、心の羅針盤の針が正確な道を教えてくれなくなった。分からなくなった。壊れた。
どうしよう。
いつも落ち着かない。羅針盤の針がずっとグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル回って回って目が回る。
誰も助けてくれないのは分かってるから、また1人で自分を落ち着かせて、1人で立ち直さなきゃ、考えなきゃ。