心の羅針盤
私の心の羅針盤
羅針盤は私の生きたい道を示してくれていたものなのに、色んな人達からの言葉と、山積みになったやる事で私の頭がパニックを起こし、心の羅針盤の針が正確な道を教えてくれなくなった。分からなくなった。壊れた。
どうしよう。
いつも落ち着かない。羅針盤の針がずっとグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル回って回って目が回る。
誰も助けてくれないのは分かってるから、また1人で自分を落ち着かせて、1人で立ち直さなきゃ、考えなきゃ。
またね
次会えるのか分かんないけど、またね
生きてるか分かんないけど、またね
関係が続いてるか分かんないけど、またね
来世で会おうよ、またね
私と仲良くしてくれてありがとうね、またね
次も会うんだよ、またね
君が生きていたいと思わせるよ、もうちょっと一緒にいようか
関係?壊れないよ、壊さないよ、ずっと一緒にいたいよ、またね
そうだね、またね
こちらこそありがとう、またね
そんな会話をした次の日、彼女は僕の知らないところに逝った
半袖
半袖の季節
あの子の腕と私の腕がはっきり見える。
見える傷と見えない傷。
当たる物が自分だったあの子と
当たる物がなく孤独の中に痛みを隠した私
どっちも辛かったよね
どっちも話せない傷を抱えて生きている
助けを求めてる
救いを、手を差し出されても、諦めているから何も言わないあの子
救いの希望を持ちながらも、救ってくれる人なんて居ないと分かって黙っている私
まだまだ、お互いに知らない事は沢山
それでいい
私とあの子の半袖から見える腕を見ている私はそう思う
もしも過去へ行けるのなら
全てを変えたい
見た目も性格も全て自分の好きなままに
関わる人もなくし、働く事に夢中になり
お金を貯めたい
無駄な浪費もする事なく、必要最低限の生活で充分
男なんて作らなくても、満たされた自分で居たい
お金と私が私を癒し、励まし、そんな人生で居たい
早く気づけばよかった
私には私しかいない
誰も助けてくれない、守ってくれない世の中だと
希望などないと早く割り切ればよかった
期待など早く捨てたかった
気づくのが遅すぎた
心だけ、逃避行
身体は家から離れないのに、心だけはバイクで海通りを走ってる。
ぬるい風を浴びながらも開放感で満たされるのだろうと、辛い事があると不思議とそれを求める自分がいる。
でも現実は、疲れてて身体を動かす気力もない。
心だけ、逃避行してる。