手のひらの宇宙
みんな一人ひとりの手のひらには小さな宇宙が広がっているだろう
宇宙は美しい
荒々しい時もあれば、穏やかに星や惑星が回っている時もある
他人を見ていると思う
なんて幸せそうなんだろうか
大切な人がいて、落ち着く空間がある
それだけでどれだけ人生が豊かになるだろう
私はいつの間にか手のひらの宇宙を消し去っていたらしい
空っぽで、大切な人も、守りたい空間も全てを失いただただ何もできず、何も言えず、ずっと一人だ
一人は楽だ。自由と解放感で心を満たす
だが独りは辛い。孤独と一人で立ち上がらなければならない
ずっとずっと一人でいたいのだ。苦しい思いをしないですむから
ただ独りは嫌だ。誰にも私の叫びが届かないから
これはわがままだろうか
もう疲れた
楽になりたい
私の手のひらに宇宙がまた芽吹いたら、その空間を大事にしたい
ありがとう、ごめんね
貴方は私に愛を教えてくれたね
ありがとう
そんな貴方の優しい愛を私は疑ったってしまった
ごめんね
私が貴方を離しても貴方は歩み寄ってくれたね
気まぐれでも嬉しかった
ありがとう
そんな貴方の優しさに付け込んで甘えてしまったね
私も未練タラタラだったの
ごめんね
貴方は私に一生消えない思い出を残していったね
楽しかったよ、生きててよかったと思えたよ
ありがとう
私は貴方に何かを残せたかな
なにも出来なかったよね、信じる事も歩み寄る事も勇気を出して言葉を発する事も
後悔だけが私を襲うの
本当にごめんね
本当にありがとう
落ちていく
貴方の瞳に落ちていく
貴方の心に惹かれ落ちていく
貴方の言葉に落ちていく
貴方の行動に落ちていく
貴方との時間に落ちていく
貴方の腕の中に落ちていく
貴方に落ちていく
どうすればいいの?
あなたを見つけると胸が苦しくなる
どうしてかわかる?
あなたを忘れないといけないから
あなたを好きでいても、あなたは私から距離をとっているから
分かってる
叶わない恋なのは
もう遅すぎる事も
でも忘れられない
どうすればいいの?
人を愛する事、その愛をなかったものにする事って
すごく難しいのね
宝物
私の宝物
世界のどこにもない
たった1つの宝物
そう思えるものがまだない