10/2/2024, 11:16:32 AM
叶わなかった願いがある。
それは「すずめ」として生きてみること。
自由に生きて可愛がられたいのではない。
薄い存在感と邪険には思われない
その身軽さが良いのだ。
病床から震える手を出して窓を開ける。
何もいないが確かに声は聞こえるのだ。
僕の茶髪は虚しく揺れる。
雇われ介護に一日中世話を焼かせた僕の体を
少しの黒ずみが彩る。
すっかり白くなった顔は
女房が愛した丹精をすっかり奪っていった。
奇跡がもう一度起こるなら
私は「すずめ」になるのだ。
10/1/2024, 5:51:42 PM
世界は少しダイレクトだから
カラーレンズで見るのがちょうどいい
黄昏時の薄紫に
曖昧なココロを求む
8/27/2024, 6:53:20 PM
サイダーの味がわからなくなったから
雨に佇む僕を置いて
ドイツに行くのか
晴れたら会えない君を
晴れを願って待ち続ける
7/23/2024, 7:48:48 AM
「今回の作文のテーマは、『もしタイムマシンがあったなら』です。原稿用紙2枚分、800文字で作文を書いてくださいね!」
「せんせー!せんせーはもしタイムマシンがあったらどうするー?」
「私は...そうね、大学時代に戻るかな」
「なんでー?」
せんせーは黙って子供たちをみつめた。
こどもたちは少しだけ息をあげて、席についた。
7/18/2024, 1:14:59 PM
ねぇねぇ私だけに教えられる秘密とかってあるー?
ないよ。そんなもの。
そっかー。私はあるよ、とっておきの。
どんな?
秘密に決まってるじゃん。