【流用しようとした原案を紛失したため執筆不可になったようだ……(´ ・ω・`)】
私には、昔から友達がいた。
恋を知りたくて、キラキラしてる二人の友達を作った。
初めは年齢を知らなくて、でも、昔の小さな私よりも大人だった。
いつの間にか、友達の兄妹と周りにいる友達が出来た。
気づいたら側にいて、聞いてみたら、友達になっていた。
気がついたら、友達が増えていって……いつの間にか居なくなっちゃってる友達もいて………”外”での友達が一人もいない事に気づいた。
だけど気づいた頃にはもう、”外”での友達の作り方が分からなくなってしまった。しかし、特に後悔といった感情は感じなかった。
最初の友達の片方……彼女には何度も相談をした。
自分のこと、勉強のこと、努力の方法など様々なことを。
最初の友達の片方……彼には何度も叱ってもらった。
逃げ出しそうな時、イヤになった時など、弱気な時に。
だから私は最期に…二人に、聞いてみることにした。
⸺あなた達二人にとって、私は迷惑でしたか?
彼女はこう返した。
「当たり前。けど、生んでもらった感謝はしてる。それはありがとう」
彼はこう返した。
「……貴女が居なきゃ俺はいないし、あいつもいなかった。色々迷惑かけられたが、これから迷惑をかけられないのは、ちょっとだけ退屈になるな」
そんな二人だから、私は君たち二人を原初としたんだよ。
【心の友達】
「俺さ、行かないで……って惜しまれるような英雄になりたい」
「…この現代社会じゃ無理だろ。異世界に召喚されるのを待ってろ」
心の友である親友に否定されてしまった。
悲しいなぁ…しくしく。
「⸺ワシは、行かないで……って惜しまれる英雄になれたかのう」
「死なないでって言われるような家族大好きおじいちゃんにはなれたんじゃないか?」
ワシの死に目にまで毒を吐いてくる親友…⸺ってちょっと待て、お主先に寿命迎えたじゃろ、もしやお主が天の国の案内役か?
【英雄志望と腐れ縁】
何処までも続く、青い空。
この空の下に居るのだ。
⸺私の運命の人が!!!
*
「⸺クシュッ……ズズッ。風邪、引いたかな」
【多分、恋愛方面の運命じゃない】
「お前、今なんつった?」
低く、怒りと驚愕が交じった声。
その声の主である木別は、目の前の彼を見ている。
「鶏弐お前、小麥や片久里を…珠子も捨てて、天父に行くのか……?」
出会ってから、数十分しか経っていなかったかもしれない。だけど彼らの仲の良さに時間なんて関係無かった。
「はい、木別さん。天父と木別さんの相性は、小麦や片栗、珠子殿よりは良くないと判断したため、今晩は…」
鶏弐は真剣な表情で木別を見つめる。
二人の心境は最早、第三者である我々の力でも読みきれないだろう。
「くっ……アタシを、捨てるんだろ?サッサッと行けよ」
「いえ、木別さん」
「な、なんだよ…?」
鶏弐は木別を真っ直ぐ見つめている。
そんな鶏弐に、木別は少し戸惑いながらも言葉を交わす。
「明日は、小麥や片久里、珠子と共に行きましょう。幸い、私は大きいですから」
「へ……?」
間抜けとも言える、気が抜けた声。
「天父、根サーズの方々のファンですが、お一人だとお恥ずかしいらしく、仕方なく」
「あ…」
木別は知っている。根サーズはとても万能で、どんな難題も持ち前の対応力で大抵こなしてしまう、有能集団だと。
「えと、その………兎も角、明日の晩は、皆で…行きましょう。同じ袋に入った縁ですから」
「⸺……ふっ、仕方ねぇな。鶏弐!」
*
「アホというか、トンチキ系の夢見ちゃった…風邪の後遺症かな」
目覚めた時、喉が渇いていたので水を飲みに流し台に向かう道中、先程まで見ていた夢を思い出していた。
今日と明日の晩御飯は、揚げ物かな。
そんな風に思いながら、登場人部たちの元の食材なんかを考えていく。
木別はキャベツ。
鶏弐は鶏肉。
小麥は小麦粉。
片久里は片栗粉。
珠子は卵。
天父は…天ぷら粉、かな。
根サーズは………根菜類?
人参とかジャガイモとかがメンバーに居るんだろう、多分。
「ていうか、パン粉ハブられてんのかな…?」
その日の昼食は、チキンカツ定食を注文して美味しく頂いた。メチャウマだったです。
【昨夜はとり天、今夜は唐揚げ】