陽月 火鎌

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3/13/2025, 9:23:41 AM

「あぁ、今年はなんでこんなに抹茶がいっぱいあるんだぁ……ヨヨヨ」
「(なんだ、ただの財布の紐が終わってる駄目人間か)…さぁ、今まで情報入れてなかっただけじゃないですか?」
「そかな…でもちょっち働いてるから、お給料入った後は、ちゃんと紐を固めるから(`・ω・´)」
「信用できませんねぇ…今日も買っていましたし」
「……( ;꒳; )ウッ」

【抹茶が…抹茶が多いよ今年…ブームなの……?】

3/12/2025, 3:26:54 AM

「金平糖って、星くずみたいなんだっけ?……あー、星属性」
「⸺え、ん、はい?」
「いやね、五行とかの知識を軽く得たい、おすすめのその手の本って無いのかなって」
「あー………あぁ、そうですか」
「不器用だからネットで調べてみてもよく分からないし…古武術?とかいうのも知識としてほしいし」
「あなたって、無い物ねだりしすぎですよね。そのくせ意欲は表面上だけしかありませんし」
「はっはっは……そだねぇ。あ、金平糖無くなっちゃったや。他にお菓子いる?」
「いえ、帰ります……そういえば、いつまで私達に頼るんですか?」
「んぐっ?!……ごほっごほっ。だって、君ら起用すると何でもない日常会話がぽこぽこ出てくるからさ⸺っていない!?ちょっ、質問するだけして回答聞かずに帰るのは駄目でしょー!!」

【金平糖おいしい】

3/11/2025, 7:43:57 AM

『⸺私ね、一つだけ叶えたい願いがあるの』

そんな言葉を初めて聞いた時のことは覚えている。
だが私は、彼女の叶えたい願いを……忘れてしまった。

「おい竜神ユース!お前は、一つだけなら何でも叶えるんだろう?」
「あぁ、そうだ。其方は何を願うのだ?」

あぁ、また願いを持った者が私の元に訪れた。…此度は一体、どの様な願いを叶えさせるのだろうな。

「俺の願いはただ一つ…⸺俺様の師匠になれ、竜神ユース!」
「……は?」
「俺様は神なのだが、ほんの千年前に生まれたばかりの赤子同然な上、俺様自身の権能を持っていない。だからこそ、生まれはただの竜人でありながら、己が努力で神の座に辿り着いたお前の教えを請いたい!⸺さぁ願いを言ったぞ!叶えろ!」

……はは。馬鹿だ。バカだ、コイツ。でも、面白い。
あぁ、そうだ。欲に塗れた願いを叶えることより、この願いを叶える方が面白いことは、今私の前にいるバカでも分かるだろう。

「いいだろう。その願い、叶えさせてやる」
「よぉっしゃ!!!俺様はガベルだ!竜神ユース…いや、師匠!これからよろしく頼む!」
「…ふふっ。よろしくな、ガベル」

【その願いの果ては彼らに何をもたらすのか】

2/25/2025, 10:28:51 AM

「ほいな〜」
「何しに来やがった義妹氏よ」
「新しい世界…行ってみない?」
「………今私の中で、実際に世界行くか変な薬の実験台になるかの二択なんだけど、どっち?」
「第三の択だ、ばぁーか!おねぇ好みの恋愛要素無くて主人公のキャラクリ自由で適度にシリアス入ったRPGを見つけたから持ってきたんだよ!」
「ほう…つまり新たなファンタジー世界へ冒険出来るって、コト!?」
「そういうこと」
「やる!!!」
「んじゃ、これソフトね。おやつと飲み物持ってくるから横で画面見ててよき?」
「よきよき!さぁって、どんな主人公で冒険に出そっかな〜♪」
「(まぁこのゲーム…指示に従うだけじゃ、ハッピーエンドどころかノーマルエンドに行くのも難しい、超寄り道推奨ゲームなんだけどね)」
「うっわホントだ!髪型も髪色も目の色も豊富だ!クッソ自由度高いじゃん!」

【ダイヤは知らない。これから二週間、ほぼ徹夜でハートの冒険に付き合う羽目になることを】

2/24/2025, 1:23:23 AM

「…ぁー、えっと。あの」
「何か?」
「先生、正直にお答えください。転移魔法失敗しましたよね?」
「いやいやそんなまさかまさか……はは()」
「先生ほど高名な魔法使いがまさか…⸺壁にハマるのが成功と言い張るんですか?」
「………いやぁ。失敗、しちゃいましたね♪」
「楽しまないでください!!!どうするんですか!?今の私ら、師弟揃って城壁に上半身だけ出てる大マヌケですよ!?宮廷からのお仕事の時間までに出られる保証は無いんですよ!!!」
「……はは♪」
「だから、楽しむなぁ!!!」

【マヌケな宮廷所属魔法使いとして、数日間国の笑い話のタネにされたらしい】

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