陽月 火鎌

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6/28/2025, 6:08:07 AM


 ソラを飛び、クウを蹴り、カラを捨て。
 今私は、世界を飛び出す。
 誰も知らない世を知り尽くす為に。

 空を嫌う子供の前で、笑って飛び。
 空気が毒と言ったバカに向かって、蹴り飛ばし。
 心を無くした空っぽな愚か者を、道端に捨て。
 なんの柵もない私は、世界の端から、飛び出す。
 世界の端は、人類未踏の暗黒地帯。
 目の前にある未知を前に、動かない理由が無い。

【冒険バカは何時でもバカ】

6/25/2025, 2:46:36 AM


 青い大空は、好きじゃない。
 ……笑うように、小雨が降ればいいのに。
 だって、ずっとじっと、見てるだけだから。
 空はずっと昔から、感情豊かな傍観者だ。

【冷たい空】

6/11/2025, 12:33:28 PM

【私を見てくれるのは】

 ………さみしい。
 雨と、地面だけが、私を認識している。⸺あ…服と、空気も、そうかな。
 そう考えると、ちょっとだけ、気分が上がる。
 ちょっとだけ、なんだけどさ。

 車が走り去る。私の身体をすり抜けて。
 私、何時になったら……この透明化を、制御出来る様になるのかな。人や人が触れているものから、干渉されなくなる、透明化を。

 雨音だけが、私を慰めてくれている。

6/9/2025, 11:09:25 AM


 ……だれか、助けてください。
 私は今、女性しかいない世界に居ます。
 ⸺男体化状態で。

 どこの薄い本ですか?!
 相手います!!
 フリーじゃないです!!!
 そんな風に叫んでも、子孫を残したい、女性方には届いてくれない。どうしてだよ!!!

 何処からか、女性いっぱいのハーレムを希望する男性でも召喚するべきなのか? もう女性でもいい、性別なんてこっちが変えてやるから…ん、変える? ⸺あ!

 ……一先ず、ターゲットを決める。
 あの女性、変えたら強くなりそう…彼女にしよう。
 ターゲットを決めたので、一度大勢で追いかけてくる女性方を撒く。
 そうして、ターゲットの女性が一人になったタイミングで、拘束し、口に丸薬を入れる。
 ウチの変t……ん”ん”っ、優秀さんが作った特別製で、一生戻らない。
 昔、事故でそれを飲んだ時は、直ぐに肉体を変えようと思ったんだけど、止められちゃったこと、思い出しちゃったや。

 ⸺丸薬を飲み込んだ彼女は、次第に彼へと変わる。
 私は彼に丸薬が詰まった瓶を渡し、耳元で囁く。

「ピンと来た女性に、これを飲ませな。そしたら、この世界の男は、一時的だが、増える。⸺あぁ、誰にも飲ませないは無しだ。それと、お前一人で、全女性を満足させられるなんて慢心、持つなよ?」

 彼は首を縦に振る。どうやら分かってくれたようだ。
 これで、少しは減ってくれるだろう…まぁ、体感時間的に、私の男体化は、後一、二日程度だろうけど、一応、保険にね。

 それと、折角だ。
 どうしてこの世界は、女性しか生まれなくなったのか。
 それを調べてみるとしよう。

【ぶらり異世界ランダム移動】

6/9/2025, 3:26:16 AM

 思えば、随分長い間、君といる気がする。
 君を作ってから、どれくらいだったかな。
 後一、二年で、両の手で数えられなくなるくらいかな。
 そう考えると、まだまだ短いとも思う。
 だって、君の年齢分関わった訳じゃないから。
 だからいずれは、君の年齢よりも、長く関わって、長く繋がって、長く忘れないでいたいんだ。
 だから時々、こうして、私と君が生きた過去の道を、振り返っていいと思うんだ。

「⸺…アナタって、存外私に重いですよね」

 あっはは…そうじゃなきゃ君は、今を生きてないだろう?それに、彼がずっと隣にいることも。

「まぁ…そうですね。いつも言ってますが、その点だけは、感謝と尊敬してますよ」

【今も昔もこれからも…ずっとよろしくね】

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