陽月 火鎌

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10/14/2024, 11:47:04 AM

ようやく、手が届く。
他者を踏み台にしながら手を伸ばす。
届け、届け、届け。

やっと、届いた。これで私はこの、じご、くを、ぁ………”また”糸が切られ、最下層へと落とされる。
ここはいくつもの階層が存在する地獄。
時折現れる天の糸を登って地上を目指す、醜き亡者の群れを押し退け糸へと手を伸ばす、それが日常。

⸺あぁ…また最下層からやり直しか………。
地上は高く、いつも亡者を見下ろしている。

【地上を夢見る亡者の数は、両の手では足りない】

10/12/2024, 10:22:20 AM

放課後って、学校に行かなければ真の楽しみが味わえないと思います。

【新たにハマったモノの情報量にパンクしてるんで今回はこれだけで】

10/11/2024, 12:47:35 AM

【文字が渦巻いている…どうやらお題を忘れてどうしようも無くなったみたいだ。乙】

10/8/2024, 10:26:38 PM

「クッソぉ…なんで上手く決まらんのや……まええか。なぁ、ちと休憩にせぇへんか?ちょいと頭を冷やしたいしさ」
「……珈琲一杯分なら、いいぞ」
「ぉっしゃっ!だったら淹れてくるから、そこで待っとってーな」
「(アイツと戦うと、いつもこうだ。なんだかんだ言って、いつも私との戦いを中断する。⸺なんでアイツ、戦いを止めるように言ってくるんだよ)」
「⸺ふんふんふ〜ん♪持ってきたで〜、ほい。いつもの熱めやし、火傷には気ぃつけぇよ」
「あぁ…フーフー……相変わらず、お前が入れる珈琲は⸺…不味いな」
「ングッ、一瞬悩んでから不味い言うなや!不味くて悪かったな!嫌なら別のリクエストすればいい話やん!!」
「嫌いとは言っていない。この味はお前にしか出せない味だからな」
「お、おう……なんや褒められてるんに、貶されてるような気になるなぁ」
「……⸺ほら、飲み終わったぞ」
「ノーコメントかいな…しゃーなしやでまったく。ほな、戦闘訓練再開や!今度こそお前さんから白星勝ち取ったるでぇ〜!」

【日々の鍛錬が地獄の原因になる事を、二人はまだ知らない】

10/7/2024, 11:44:44 AM

【力を込めて、ドロップキック!】

ターゲットが、フリフリした女を連れてここに来た。
彼を落とした場所にデートに来るなんて、やっぱりあのクソ男は狂ってやがる。死神として殺るならいいって閻魔様直々に許可を頂いたくらいには地獄にいる方がいいクソだからな……。

「先輩、こっちに来てください!此処からでしたら、花火が綺麗に見えますよ!」
「ははっ。そんなに急かさなくてもちゃんと側に行くから」
「きゃ…♡もう、先輩ったら!」

…込めろ。私の悔しさと怨みを!
…込めろ。私の哀しみと怒りを!!
…込めろ。私の力全て、全力を!!!
それが今の私ができる、最大の復讐だ!!!!!
『落下死しやがれクソ男!!!死神!ドォーロォーップー…キィィ⸺ック!!!!!』

「⸺な…??!」
「先輩!?⸺イヤっ、先輩!!!」

急に来た背中からの衝撃に驚きながら、訳も分からず落ちていくクソ男。やがてその肉体はグチャリと音を立て、地面に赤い水溜りを広げていく。
もっと痛みがある方法で苦しめても良かったかもしれないが、私としては生前からやりたかったドロップキックで落とせて、軽く納得している。これ以上の苦しみは閻魔様や地獄の方々が与えてくださるだろう。

『これで晴れて死神見習いとして卒業出来たし、彼のとこに行ってお話してもいいか許可もらってこようっと♪』



『鳴知、なんでそんな危ないコトをしたんだ?』
『学さんの仇…取りたくて』
『そんなこと、考えなくても良かったのに。……早く兄さんから自立しなかった生前の僕も悪いから』
『学さんは悪くない!悪いのはあのクソ男だけだから!』
『…そう言ってくれてありがとう、鳴知。けど、死神になるって良かったの?鳴知なら記憶を持った転生も選べたのに』
『……それだけ、あのクソ男に私自身で死の鉄槌を下したかっただけだよ』
『そう…僕は順番を待ってから、転生させてもらうよ。しばらくしたら、鳴知とはお別れだね』
『うん。けど、寂しくないよ。だって、最後まで一緒にいられるから!』
『⸺!そっか…鳴知、ありがとうね。僕でいるまでずっと愛してるよ』
『私もだよ、学!』

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