陽月 火鎌

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「クッソぉ…なんで上手く決まらんのや……まええか。なぁ、ちと休憩にせぇへんか?ちょいと頭を冷やしたいしさ」
「……珈琲一杯分なら、いいぞ」
「ぉっしゃっ!だったら淹れてくるから、そこで待っとってーな」
「(アイツと戦うと、いつもこうだ。なんだかんだ言って、いつも私との戦いを中断する。⸺なんでアイツ、戦いを止めるように言ってくるんだよ)」
「⸺ふんふんふ〜ん♪持ってきたで〜、ほい。いつもの熱めやし、火傷には気ぃつけぇよ」
「あぁ…フーフー……相変わらず、お前が入れる珈琲は⸺…不味いな」
「ングッ、一瞬悩んでから不味い言うなや!不味くて悪かったな!嫌なら別のリクエストすればいい話やん!!」
「嫌いとは言っていない。この味はお前にしか出せない味だからな」
「お、おう……なんや褒められてるんに、貶されてるような気になるなぁ」
「……⸺ほら、飲み終わったぞ」
「ノーコメントかいな…しゃーなしやでまったく。ほな、戦闘訓練再開や!今度こそお前さんから白星勝ち取ったるでぇ〜!」

【日々の鍛錬が地獄の原因になる事を、二人はまだ知らない】

10/8/2024, 10:26:38 PM