是綴

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8/3/2024, 2:19:15 PM

今日もパーティーは延期 / 目が覚めるまでに


あなたが目を覚ますまでに、
とっておきのケーキを用意しておかなければなりません!
なんといっても、今日はあなたのお誕生日ですからね。

例え■■■■■■■■■■年が過ぎていたとしても、
あなたの■歳の誕生日は一度きりですから。
ええ、うん、何も心配いりませんよ。
私はずっと、最高の誕生日パーティー会場を用意して、
あなたのことを待ち続けています!

……ああ、待ち続けると言っても……
そろそろお目覚めになっても良いのではないですか?

傷んだケーキたちが、そろそろ星を埋めつくしそうです。



7/15/2024, 11:30:59 AM

新章突入 / 終わりにしよう

「―――もう、終わりにしましょうか」
先輩がいつになく神妙な顔つきで俺にそう告げる。突然のことに面食らい、思わず胸がどきりと波打った。
「な、何を」
「おれたちの今の関係と現状を、です」

先輩と俺の関係と現状。
職場での先輩後輩の形を保ちつつも、波長や好みが合うということで、お互い同僚よりも絡む頻度が多い相手。
なんなら今週は4回外食し3回お互いの家に泊まっている。
つまり、仕事仲間というよりほぼ「友人」だ。
下手したら、「友人」よりも深い関係かもしれない。
居心地としては―――かなり良い。良かったはずだ。

「……なるほど。先輩は俺と、どうなりたいんです?」

心なしか声が震えてしまう。そんな俺の様子には気付かずに、先輩は一拍置いて―――答えた。

「友人から『大親友』くらいにはなってもいいかと!」

先輩は、ぱっと花が咲くように笑う。
……そういうことね。それなら「終わり」というか、「レベルアップ」というか……

「ついでにルームシェアなんかしてもいいんじゃないかと!」
「いきなり勢いつきすぎでは?」
「けど家賃生活費諸々、折半でお得ですよ」

きみ、お得なの好きでしょう。
そう言って、先輩は朗らかに俺の顔を覗き込む。

うーん、乗った。

7/1/2024, 11:06:33 AM

参列しろと君は揺れる / 窓越しに見えるのは


火葬場にはいかなかった
骨と煙になる君を見たくなかった

だが何気なく窓の外を見てみれば

「うらぎりもの!」
と茶化すように
煙になった君が
ゆらゆらと
見えて
消えて
きえて
……

「性格が悪いな、君は」

6/26/2024, 12:23:19 PM

ちょ~~~めいな何か/君と最後に会った日



うわ~っ久しぶり!いやあ、君は全然変わらないね。
ちょっと瞳が青くなったくらいかな?
いや、綺麗な髪も1mくらい伸びてるな。

君と最後に会ったのは……私の記憶が正しければ、
うん、そうだ、

ちょうど513年前じゃないか?


……1年短い? あはは、ごめんって。

6/7/2024, 11:17:42 AM

終わりをくるむランデブー/世界の終わりに君と


もし地球最後の日が来たらさあ、授業なんか出ないで、
あたしと2人で原宿行って、でっけえクレープ食べに行こうぜ。

なんて君が言う。

すぐにでも世界が滅んでほしい理由ができてしまった。

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