お金より大事なものとはなんだろう。
みんなは愛とか、命、とか言うのかな。
俺はそうは思はない。
だって在り来りだろ?愛も命も時間も。お金さえあれば、愛してもらえる。お金さえあれば、命を救える。お金さえあれば、たくさんの時間を作れる。所詮はお金が大事なんだろう。
俺は、お金より大事なものは純粋な心だと思う。成長の過程でみんなが捨てていくもの。お金があればあるほど、純粋な心は消えていくと思う。純粋過ぎて、騙されることも多いだろうけど、それでも、大事だと、俺は思う。
だから、純粋なこころが、お金より大事なもの。
そう、俺は思う。
テーマ【お金より大事なもの】3/8 #9
月が綺麗。どっかの文豪みたいなことを思って言ったわけじゃないけど。本当に月は綺麗だと思う。
あの人が居なくなった夜も、こんな綺麗な月の出る夜だったなぁ。
あの人はきっと、月が好きじゃなかったんだろう。
月に興味がなかったのか、嫌いだったかは分からないけど。
月夜の日、あの人は居なくなった。捨てられたって分かってるけど、でも、希望を持ってしまうの。
あの頃からずっと。
ずっと月は綺麗だった。
テーマ【月夜】3/7 #8
これは、ちょっとした、2人の、絆をテーマにした物語。
1
僕は川下蒼空!僕にはね、とーっても仲のいい友達がいるの!もーね、すーっごい仲良い!
友達の名前は、鈴木有紗っていうの!
アリサは可愛くて、とーっても可愛い!
いっつも一緒に帰ってるんだけどね?今日は一緒に帰れなかった!
あ、忘れ物したから取りに行かなきゃ。
「正直いってさぁ、蒼空ってウザくない?」
「あーね。分かる。可愛子ぶってるよね。」
「あ、有紗...」
『ふふ、分かるー!』
「え、いつも一緒にいるのに?」
『あんなのと仲良いと思われてたん?』
「えーww」
え?
いつも聞いてる声。聞き取りやすい声。
なんで、?仲良いと、思ってたのに、なに、これ。知らない。こんなありさ、しらない。
やだ、やだ。
走って帰った。足音がなってたかもしれないけれど、僕とはバレてないと思う。
今日も学校行かなきゃ。どんな顔して会えばいんだろ。いつもなんて話しかけてたっけ。どうやって声をかけてたっけ。
「お、おはよー!」
「蒼空おはよー!」
あ、結花。
結花はアリサと同じくらい仲良い友達。
「まだ有紗来てないんだけどさー、有紗って正直いって、」
「ウザくない?」
え。3人で仲良いと思ってたのに。
「え、っと、」
「有紗も絶対思ってるよ。」
どうやって返せば...?
「で、蒼空はどう思う?」
ここでアリサを守れば、結花との仲が壊れちゃう。
でも結花に同意したら、アリサが。
「うん。僕も思う〜!」
言っちゃった。
2
私は鈴木有紗。私には仲のいい親友がいる。川下蒼空だ。蒼空は、背がちょっと小さくて、可愛くて、少食だ。蒼空とは幼馴染で、いつも一緒に帰っている。でも今日は先生に呼ばれて、一緒に帰れなかった。待ってくれるって言っていたけど断った。そして下駄箱。夕暮れに染まった景色を眺めながら靴を出そうとする。
「正直言ってさぁ、蒼空ってうざくない?」
「あーね、分かる。可愛い子ぶってるよね。」
え、
「あ、有紗...」
この子達、先生に気に入られてる子達だ。どうしよう。ここで否定したら何言われるか。
「....ふふ、分かるー!」
言ってしまった。
「え、いつも一緒にいるのに?」
『あんなのと仲良いと思われてたの?』
こんなこと思ってない。でも、
「えーww」
ガタッタタタタタ
え、もしかして、
いや、まさかね。
学校か。もし昨日の足音が蒼空だったら。
やばい、そんな事考えてたら遅刻する!
「ふぅ..」
ギリギリセーフ!
「有紗って正直言って、うざくない?」
え。結花?
「えっと、」
え、なにこれ、声出ない。
「有紗も絶対思ってるよ。」
思ってない。そんなことない。
「で、蒼空はどう思う?」
やだ、返さないで。
『うん。僕も思う〜!』
うそ、でしょ?
そんな。
3
アタシは結花!アタシ、鈴木有紗と川下蒼空が大っ嫌い!
でね、今日、やってやろうと思うの。
まずはー、
「せんせー、日直の仕事、有紗に話したー?」
「あ、あぁ。」
よし。
「ねぇ2人ー!」
「なに?結花。」
「なんか用?」
「有紗、今日下駄箱に遅れてくると思うからさあ!蒼空の悪口聞かせてくんない?」
「いいねぇ!何する気?」
「有名だもんね!結花の絆切り!」
「ふふ。」
蒼空のカバンの...
よし、これを机に入れて。
『ふふ、分かるー!』
うん。有紗は先生に気に入られたいタイプだからね。
学校楽しみー
「お、おはよー..」
全然元気ないじゃんww
「蒼空おはよー」
「まだ有紗来てないんだけどさー.......」
〜〜〜〜〜〜〜
絆切りせいこーう!あーあ、楽しかった。次は誰と誰の絆切ろうかなー!
テーマ【絆】3/6 #7
もう疲れた。僕はいっつもあの人達の奴隷で、外の世界を見たこともない。今日はあの人達が留守だ。でも監視カメラもあるし、あの人達に逆らったら何をされるか分からない。今僕は、カメラに映らない位置で準備をしている。大きめのリュックを用意して、あの人達から貰った携帯を準備する。位置情報は切っておく。吐きそうになりながら甘えてゲットしたパソコンで僕の携帯とあの人達の携帯の繋がりを切って、カメラは僕がずっと座っている画像に切り替える。
そしたらパソコンはバッグに入れる。軽量な奴だけどやっぱり重い。運動しておくんだった。
今は肌寒くなってきてるから防寒具をいれる。毛布やジャンパーを入れてもあんまり重くはならない。そうしたらリュックを背負って、携帯をポケットに入れて。
ああ忘れてた。財布を入れる。あの人達から貰ったお小遣い。本当は使いたくないけれど。
行くあては決まっている。僕の幼馴染。覚えているかなんて分からない。でも、たまには反抗してやらなきゃ。
テーマ【たまには】3/5 #6
『大好きな君へ。
この手紙読んでんるってことは、20さいになったのかな?ともだちと開けようって話したよね。
タイムカプセルさびてなかったかな?
猫のアンまだいきてるかな。
そうだ、プレゼントもあるんだよ!
この手紙といっしょのふうとうに入ってるから!
受け取ってね。』
手紙に同封されていたのは小さなおもちゃの宝石と、アクセサリーだった。
高価なものじゃないけれど、過去の健気さが分かる。
でも、ごめんね。大好きな君に上げるものは、違う人に渡っちゃった。
ごめんね。猫をちゃんと見てなかった自分の責任だよ。ほんと。
テーマ【大好きな君に】3/4 #5