名無し

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3/3/2024, 1:39:22 PM

今日はひな祭りらしい。私の家はそういう行事があると必ず物を飾る。
ほんと、うざったい。
どこかのお店に行くと、定番の曲が流れる。
『明かりをつけましょぼんぼりに〜♪』
こんなふうに、毎年ひな祭りは騒がしい。何故ただの行事でこんなに騒がしくなるのか。私には分かりかねない。
いつも通り友達と遊ぶ。友達は行事が大好きで、ポツリ、ポツリとあの歌を歌う。
「明かりをつけましょぼんぼりに、お花を上げましょもものはな。五人囃子の笛太鼓。今日は楽しいひな祭り♪」
この曲、続きとかないのかな。
「あるよぉ!」
あるんだ。
「沢山歌詞があってね、楽しい曲だから好き!」
ただ五月蝿いだけだと思うけど。こんなこと考えたら怒られちゃう。
続きの歌詞でも調べるよ。

テーマ【ひなまつり】3/3 #5

3/2/2024, 12:04:18 PM

作文テーマ『たった1つの希望』
俺の学校での作文のテーマだ。
俺にとっての、たった1つの希望とは何か。
いくら考えても浮かばない。友人なんて1人か2人いるかいないかだし、家族なんて以ての外だ。
強いて言うのならば、俺の____幼馴染。
数年前に死んだ、彼奴の最後の言葉は、
『またね。』
だった。
またなんてあるわけねぇのに。
彼奴が俺のたった1つの希望であり、今俺が生きている理由だろう。
昔の俺に生きる理由なんてなかったから。
だから、俺の希望は、彼奴だろう。
.....作文に書く訳がないが。
さぁて、なんて書こうか。

テーマ【たった1つの希望】3/2 #4

3/1/2024, 1:47:12 PM

私は劣等生だ。優等生なあの子とは比べ物にならない。不登校気味で成績も最悪で、運動神経も悪い私。成績が良く、学年一位は当たり前、運動神経も抜群なあの子。でもあの子は、
「久しぶり、ノート見る?」
私に今日も話しかける。全てを持っているくせに、全てを手に入れたくせに。
何も持っていないやつを嘲笑ってるんだろ?
私は知っている。あの子だってどうせ、そういう奴だってことを。私だって欲しかった。その才能が。何をやっても出来損ないな私とは違う才能が。なんで、同じ人間なのに、私だけが。私達劣等生はどうせそういう運命なのだろう。家にも、学校にも、どこにも居場所はない。それが私たちの運命なのだろう。
「今日一緒に帰らない?」
ある冬、そう言われた。
歩道橋を歩く。歩道橋の階段を降りていくあの子の背中をみて、ふと思った。
トンッ
グシャッ
静かな薄暗い世界に音が響く。

「可哀想に。」「将来有望だったのに。」「残念。」「いい子なのに。」「なんであの子が。」

良かったね。君の話題で持ち切りだよ。
私はぼやけた視界の隅でそう思った。
あの子にも裏があるに決まってる。


テーマ【欲望】3/1 #3

2/29/2024, 10:14:54 AM

あーあ、退屈だ。今は夏休み。外で遊ぶのは苦手だし、ゲームができるような友達もいない。
中学生にもなってどうしてこんなに退屈な思いをしなくてはならないのか。中学生と言ったらもっと、大変で、忙しいものじゃないのか。
提出物は1週間ぐらいで終わってしまった。まだ時間は3週間弱ほどもある。
こんなことなら、友達のひとりでも作っておくんだった。
旅行にでも行こう。日帰りでも、宿泊でも、なんでもいいから。列車にでも乗って。どこに行こうか。仙台?那覇?京都?大阪?渋谷?どこでもいい。どこか遠くに行って、暇を潰せるのなら。

テーマ【列車に乗って】2/29 #2

2/28/2024, 11:20:15 AM

中学2年の夏の話。中学生になって初めてできた友達が遠くの街に行く。
私の名前は楠木柚葉。今ではクラスの中心のような存在で、自分で言うのもなんだがカースト上位だ。
だが、最初は私もクラスに馴染めず、仲のいい友人もいなかった。でも、そんな私に話しかけてくれたのが、『西条楪』だ。最初の名前が同じゆずだね。って、話しかけてくれた。すごく仲良くなって、毎日が楽しかった。でも段々と、私が陽キャになるほどに、楪との距離は離れていった。ずっと話しかけたかった。そして今日、楪は引っ越して違う中学に行く。
だから私は、楪に向かってこう言った。これが最後の会話になるだろうから。
「最初の名前同じゆずだね!」
と。
楪は一瞬驚いた表情をしたが、直ぐにこう言った。
「ほんとだね。同じゆずだね。久しぶり」
これが友人との最後の会話。
そして私は今日、楪が参加する同窓会に行く。
最初の言葉はもう決めてある。


テーマ【遠くの街へ】2/28 #1

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