星に願って
生まれてからこのかた星に願った記憶がない。夜空を見上げれば瞬く星は綺麗だから、ただただ見とれてしまう。
遠い記憶を辿ったら、数回チャレンジした事があった。流れ星に願うと夢が叶うと知った私は流れ星が見たくて見たくてチャンスを伺っていた。
ようやく現れた流れ星は、あっという間に消えてしまって願い事など言えず、又ただただ綺麗で見とれている自分がいた。
星に願う人たちは、とても素敵だし利口だと心底思う。
ならば自分もそうすれば良いのに、結局ただただ綺麗だな〜とうっとりするばかり。
私が願う対象は銀河の惑星の中でも、お月様が良いらしい。満月なら尚良い。
1番近い日は何と今日か明日2月11 日か12日。スノームーンだ。
2025年のスーパームーンは11月5日だそうだ。地球と月の距離が最も近くなる。
4月13日はピンクムーン。8月9日はスタージョンムーンの満月がお目見えする。
手帳に書き留めているはずなのに、去年は何度か見過ごす始末…。お天気の関係もあったかしら…。
月に一度はお月様を拝めるのに…見逃すとは…。
ああ…。私の願い事は叶う日が来るのだろうか。謎だ。
願わくば、星に願いを。
そっと
言いたいことは山程あった。頭の中を整理して、相手にできる限り伝わる言葉を選んで今まで感じていた?の件をつらつらと書き綴る。
読み返してみた。プライドの高い彼女なら、猛反撃に出るであろう文にまとまっていた。
これで縁が切れるならそれでも良いと思った。
そんな関係なら、最初から無かったことにするに限る。
私としては、彼女からごめんなさい。と、誠実な謝罪の言葉を期待してしまった。
でもそんな理想的な返事は返ってこないだろう。
何しろ彼女は自分の時間だけが尊いたぐいの人なのだから…。
私の要望が素直に受け入れられたことはあっただろうか。
無きに等しい。
思いの丈を書き終えて、そっとペンを置いた。
後はポストに投函するのみ。
楽しかった思い出も、勿論ある。それだけを残して、後は全て忘れたいと思う。
もう、そっとしておいて欲しい。
絶縁状は静かに机の上に置かれた。彼女にさようならと告げながら…。
Ring!Ring!
クリスマスの鈴の音なら、耳心地は良い。
あのリンリンという軽い音色は好きだ。
でも私は、電話のベルが大嫌いだ。あまりに嫌で、家の電話をとうの昔に解約してしまった。
あの、唐突でドキリとする「りーん!りーん!」
という音は一種の図々しさまで感じられる。
急用でも今は、スマホもメールもLINEもあるから、何も不便ではない。
今は、詐欺も多いので私は家電がなくて清々している。
おしゃべり好きな女友達が、こちらの都合も忙しさも関係なく、いきなり話し始めたり…これ又愚痴しか電話してこない実姉に電話は好都合だったようだ。
だから、私は家電を止めて心の底から嬉しい。
時は金なり…。その心境である。
新年
新しく年を迎える。まっさらな状態で、こたつに入りながらお雑煮やらみかんを食べて、ゆったり寛ぐ。
お正月の醍醐味である。ついつい食べ過ぎて体重計を敬遠したくなるのも常である。
私の推しの黒柳徹子さんが、新年の挨拶をYouTubeにアップしてくれて「今年は巳年なので、何事も執念深くいきましょう♡」と笑顔でおっしゃるから、私の中の執念深いという言葉がポジティブに変換されて推しの一言は、世界をパッと変える魔法だと感心してしまった。
新しい年は、昨年より良い年に…と皆口を揃えて言うけれど何をもって良い年と判断するかは、千差万別だろう。
あれもこれもと欲張らずに、健康と安穏を願い日々暮らしていきたいものだ。
そんな偉そうなことを言ってる私が、食欲という欲に負けているのも真実である。
新年明けましておめでとうございます。
全く…おめでたい奴でかたじけない…。
変わらないものはない
変わらないものはない。
確かに…。人、テクノロジー、自然、環境も変わっていくのが常だろう。
でも、と私は声高に申し上げたい。
変わらないものもある。変わる人もいるだろうが、私には胸を張って言い切れるものが、1つだけある。
今は亡き、私が師匠と呼べる唯一の方へ対する尊敬の念だ。
それだけは、私が人生を全うするまで変わらないだろう。
変わらないものはない、の逆説的な文になってしまったけれど。
人の心が変わりやすいものだけに、変わらない心の真実は強い柱のように私の体の中心を貫く。
変わりゆくものが当たり前のようにある中で、私は変わらないという強くてしなやかな、強靭な人でありたい。