どんなに辛いことがあろうとも、地球は回ってる。
どんなに疲れ果ててしまっても、地球は止まらない。
でも私たちは生きていけなければならない。
嫌だよ。
もう、嫌なんだよ__。
__また、無慈悲な日の出が訪れる。
目標を立てるのは得意じゃないし、好きでもない。
「新年」。
なんか特別みたいな言い回しをするけど、俺にとっては、何の特別もない、普通の冬休み。
どうせ俺たちはいずれ社会に搾取されながらいきる身なのだから、今はただ流されているだけで良い。
だから、特に感情を込めていない言葉を言うんだ。
「明けましておめでとうございます」ってね。
年の最後のお別れに、「良いお年を」という。
でも僕には、そんな言葉はかからない。
友達もいないし、年中家で過ごしているからだ。青春する暇なんて、なかった。
「…良いお年を」
何だか悔しくなって、声を出してみた。
久々に出したので、この声はかすれていた。音量に関しては、久々に出したのでわからない。
でも多分、小さかっただろうな。
「……良いお年を」
妄想する。
もし僕に友人がいて、恋人がいて、親友がいて、家族がいて、仲間がいたら。
今日、こんな声をかけていただろうか。
今日、こんな声をかけられていただろうか。
涙が溢れる。
訳もわからず。
来年もきっと悪い年になる。
じゃあ、こんなお祈り意味ないじゃないか。
「ぁ、ぁあああ。ぁぁあぁぁあああぁ!!!」
叫ぶ。
あの時、もしもあの時。
__きっと来年は、良い年に__
絶対にないことなんて知っていても、願ってしまうのだから仕方がない。
いろんな人に「今年どうでしたか」と聞いてみた
下を俯いている人はこう言う
「いいことなんて、いつあったというのですか」
親友と仲良く歩いている人はこう言う
「何だかんだ良かったよね」
「うん。まあ普通?」
人生につかれた人はこう言う
「もう嫌だ」
人生を楽しんでいる人はこう言う
「最高!」