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8/20/2024, 3:48:50 PM

さよなら さようなら 
何気ないその日の別れる頃に使う言葉
今では バイ〜バ〜イ なんて帰りに挨拶をする

そう、何気ない言葉だと思ってた
あの日までは

その日はとても疲れて帰って直ぐに寝てしまった
夜中に電話の通知で起こされる
キミからの電話
何時もと変わらず電話に出ると
キミの声が…いや、すすり泣く声が聞こえた
どんな返事をすれば良いか分からずただ黙っていた

すると、小さな声で「ごめんね」と聞こえた直後に電話が切れた

なんだか嫌な予感がして家に向かう
家の前でインターホンを鳴らす 夜中に近所迷惑だ
構わず鳴らし続けたがキミは出ない

管理人さんだろうか 人が向かってき
あぁ…怒られるだろうか 
でも、管理人さんなら鍵を開けてくれるだろうか

事情を話し、警察を呼ぶと言われ
到着した警察と部屋に入る

やけに静かな部屋
リビングに向かうとテーブルに体を預ける様に寝ているキミ だけど何かおかしい
テーブルの上には、飲めないアルコールの空き缶が数本と散らばった睡眠薬と空き瓶 

声をかけていた警察が振り返り横に首を振る

あぁ、遅かったんだ…
それからの記憶は無い アレからどう家に帰ってきたのだろう


朝、目が覚めて目尻が濡れている
また、この夢か… もう何年も前なのに…


今でも時々、自分が何か気付けることがあったのでは
なんて後悔する

「さようなら」ではない「サヨナラ」
人は今日を生きても明日なんて分からない
別れはいつ起こるかなんて分からない

自分からソレを選ぶ程しんどい時が無い人なんて居るのだろうか
ソレを選ばない人が偉いわけでも無い 
「サヨナラ」ではなく「ありがとう」で幕を閉じたい


#さよならを言う前に

7/29/2024, 8:25:10 AM

先輩はお祭りが嫌いだ
一人の時間が大好きで人混みが嫌い

体育祭も文化祭もほとんどいない

『夏休みの間も先輩に会いたいです!
 一緒に夏祭り行きませんか!』
夏休み前に約束を なんておもって誘ってみるものの

『ん~、夏休みは受験勉強かな~
 人混み苦手だから行かないかな~ごめんね』
と断られた

ところが今目の前いや、手の中にある自分のスマホに
先輩からメッセージが来た
『明後日、空いてる?
 君が言ってたお祭り行かない?』

まさか先輩からメッセージが来るとわ…

もちろんすぐに返信する
『空いてます! 行きます!!行きたいです!!』

お祭りに一緒に行ける!!
これはつまり、告白出来る!!
花火の時かいや、聞こえないなんて事があったらダメ



待ちに待った、当日 
どんな服が良いかな~ 先輩は何を着てくるかな~

『ごめんね。待たせちゃったよね?』
かわいい浴衣を着こなした先輩

なんで、誘ってくれたのか聞いてみる
『ん?なんでって…それは…ねぇ』
後でね と笑って誤魔化す先輩

花火を見に人が集まってくる。僕達は人が少なく花火も見られる場所を探す

『さっきの質問の答え教えよっか』
聞きたい!けどもし、僕と同じ気持ちで居てくれているなら… 悩む僕に近づき耳元で囁く
『君とならお祭りに行っても良いかなって思ったの
 私いつの間にか君のことスキになってたみたい』

僕はその言葉の後から記憶がない
多分、何か言ったんだろう

夏休みの思い出が思わぬ方へ…

夏休み、勉強も大事だと分かっていても遊びたくなる
勉強ばかりの記憶より楽しい思い出を増やしていきたいものだ 


#お祭り

7/28/2024, 10:08:45 AM

転生だの、生まれ変わりだの
死んだ後のことなんて考えた事なんてない

だから今目の前で起きている事が理解出来なかった

『ここはね、天国でも地獄でもない ん~狭間かな?』
まぁ、死んでるのはそうなんだけどね~とも言った

背中に大きな真っ白の羽 頭の上に白光りする輪っか
いかにも天使の見た目 本人は、神様だと言い張った

『今の君には2つ選択肢がね〜あるの
 1つはね~、このまま成仏する
 2つめはね~、今の記憶を持ったまま別の人生を歩む事かな~』

ゆるくのんびりな口調でとんでもねぇ事言いやがった

2つめは所謂転生とか言うやつでは!?
現実に起きるのか!あ、いやもう死んでるけど…

『まぁ、もう少し時間はあるから考えてよ
決まったらおしぇ〜てね~』
そう言い残して神様は何処かに消えた

死後の世界があるならば見てみたいと思ってしまう
けれど、死んだら神様どころか自我があるかどうかすらギモンである

#神様が舞い降りてきて、こう言った

7/26/2024, 2:10:20 PM

誰かの為になるならば何だってして差し上げましょう

アナタの為になるならばアナタの罪を被りましょう

アナタが喜ぶならば私はきっとなんでも出来てしまう

なんて、そんなものはゴメンだ

誰かのために だなんてするわけない
ナゼって? そりゃ、自分が一番だもん
自分の人生を楽しんで何が悪い
人生と言う物語の主人公で自分で他人はモブキャラだ

なんて、言っていた友人は今
『私の為に』仕事をしている
身重になった私はあなたの為に家で帰りを待つことにするよ

自分自身の事すら簡単に上手くはいかないと言うのに他人の事までなんて頭が回らない

誰かのためにそんな事が出来る人は素晴らしい方なのかもしれませんね


#誰かのためになるならば

7/26/2024, 7:57:30 AM

あなたには世界がどのように見えているのだろうか

それはきっと雲一つない青空が広がっているだろう

いつでも、この大空を自分の力で自由に飛び回っていけると信じている そんな目をしている

けれどいずれ気づくだろう
そこは『鳥籠の中』

自分が見ている以上に世界は広く大きい
あなたが見ている世界は籠の中から見た世界である事

『透明な籠』であなたはやさしく蝶よ花よと育てられているのだ

世界は広いとよく聞くがそれもまた「その人」の世界なのだと思う
『世界のすべて』など誰も知り得ない
誰もが国や町と言う『鳥籠』の中なのかもしれない

#鳥かご

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