あなたには世界がどのように見えているのだろうか
それはきっと雲一つない青空が広がっているだろう
いつでも、この大空を自分の力で自由に飛び回っていけると信じている そんな目をしている
けれどいずれ気づくだろう
そこは『鳥籠の中』
自分が見ている以上に世界は広く大きい
あなたが見ている世界は籠の中から見た世界である事
『透明な籠』であなたはやさしく蝶よ花よと育てられているのだ
世界は広いとよく聞くがそれもまた「その人」の世界なのだと思う
『世界のすべて』など誰も知り得ない
誰もが国や町と言う『鳥籠』の中なのかもしれない
#鳥かご
この時期に必ず見る花がある
それは『アサガオ』と『ひまわり』だ
小学生の子が学校から持ち帰ってくるアサガオ
近所の人が育てたひまわり
どちらも夏の花
だがしかし、私はどちらも育てたことは無い
何故なら、下手 だからだ
下手 何が?と思う方も居るだろうが下手 なのだ
水をやり、観察し蕾を見つけ花を見つけ
この一連の流れが難しく思ってしまったのだ
幼い頃は私もきっと育てて居たのだろう
記憶の中には枯れて放置された植木鉢
この頃から下手だったのだろう
毎日、誰かが植えた花が咲いているか見ながらその日の予定をこなす
『花咲いて枯れるまでが美しい』
人に例えるならばどれだけ難しいか、自分を見て分かってしまうのはなぜだろうか
#花咲いて
幼い頃に受けた攻撃は大人になっても痛いまま
小学生で無視
中学生で趣味を馬鹿にされ
高校生で仲間外れ
これを『イジメ』と呼ぶか分からない
被害者ヅラをしてもいいのか分からない
家族になんて話せない
笑って誤魔化して何も無かったかの様に
次の日、学校に通う
学校だけの話ではない
家庭の中では『虐待』になりうる
幼い頃、人からの影響力は絶大で
自分を取り巻く環境が絶対だ
何故受けた側が苦しみ与えた側が楽しめるのだろう
どこかの国は、被害者より加害者を危険人物としてその場から離しカウンセリングをするらしい
しかし我々のお国は、加害者より被害者が『そうなった原因がある』と考えカウンセリングをする
何故私だけ、どうして私達被害者側だけがツラいのか
#私だけ
今日僕は君に伝えようと思う
何故なら終わりにするべきだから
君と付き合って3ヶ月がたった
けれど、これっぽっちも恋人らしい事はしていない
君の家に行って勉強して
時間になれば僕は君の家を出る
君は、玄関までしか見送ってはくれない
朝は電車の中で会う
君と僕の最寄り駅の間に一駅ある程度の距離
遠くも近くもない
帰りは君がクラスの友達と帰るから一緒になるのはどちらかの家に行くときだね
確かに僕から告白をした
君は少し驚いた顔をした後に笑顔で答えてくれたね
だからね。僕から言おうと思う
『僕達、もう終わりにしよっか』
#終わりにしよう
ずっと
人の顔色を伺って
心で思っていても口には出さずに過ごしてきた
それが一番簡単だったから
自分の意見なんてものは無い あってはいけない
そうしてこれまでも過ごしてきた
君に会うまでは…
『きみはどう思う?』
突然に振られた会話
話は聞いていた。けど自分にくるとは思わなかった
「え、えっと…その…」
声がどもる
何か話さなきゃ、頭では分かっている でも
『ありゃ?ゴメンね。急に話題振っちゃったからビックリさせちゃったね』
周りの子達が、急に振るなよ。 突然ゴメンね~など
気を利かせてくれた
これが君との初めての会話
これまでずっと自分に意見なんて無いって思ってた
自分の世界に入り込んできた君はヒーローなんだよ。
人それぞれ育った環境が違う
同じ家、兄弟ですら違うものだ
癖と言うものはなかなか元には戻らない
してきた事言われてきた事はずっと心に残る
変えたくても変えられ無いものもある
#これまでずっと