笹の葉 短冊 願い事
この時期の空にはきれいな星
なんて楽しかったのも 楽しみにしていたのもきっと子どもの頃だけ
いつからかこの時期はまだ梅雨があけないジメジメした暑さと夏本番への準備期間になった
何時からだろう 空を見上げなくなったのは
何時からだろう この日を特別視しなくなったのは
何時からだろう 短冊に願い事を書かなくなったのは
幼い頃 七夕祭りだ とはしゃいだ子供はいつしか大人になり騒がなくなった
織姫様と彦星様はね~ とキラキラと目を輝かせながら話す子供はいつしか大人になりおとぎ話をしなくなった
今年はどんなお願い事をしましたか?
願い事を「ただの祈り」として目を背けていた
純粋に願い事を短冊に書いたあの頃に戻りたいと思ってしまう これもまた「願い事」なのだろうか
#七夕
「ねぇ!来年はどんな事したい?」
唐突に来年の話をする君
今年始まったばかりだよ?
なんですぐ来年の話なんだよ
「わかんないよ。今年の事も決まってないのに」
「ん〜 そっか〜 でもでも、予定があったら待ち遠しいじゃん!楽しみじゃん!」
漠然と曖昧に楽しそうに君は話す
学生時代 将来何になりたいか なんてテーマで作文を書いたものだ
あの頃は本当に何もわからず自分の知っているものの中から選んだっけ
無難な批判も無いようなかと言って誰かのマネにならないように
「きっと君は来年も同じことを聞くよ
来年はどうしたい?ってね」
「どうだろ。来年はもしかしたら今年はどんな1年にしたい?って聞くかもよ〜?」
なんて去年話してたの覚えてる?
「今年」になったよ?
今年はどこに行こうかね?
去年の思い出話
「1年後」になったよ?
今年は先に言おうか
「来年はどうしたい?」
年始に聞くことではないってやっぱり思ったよ
でも、先の予定があるのはちょっと楽しみかも
来年も再来年も言い合って
「来年」に思いを馳せてみよう
1年後が待ち遠しいね
来年なんてそんな未来より明日、明後日、来月でも
なにか予定があると言うのは、いい事かもしれない
明日を生きてみよう
来週から放送するドラマを見よう
来月公開の映画は見たいからそれまでは生きてみよう
他人からすれば そんな事 と思われる様な些細な事も自分にとっては生きる為の希望になる
趣味、希望、理想、妄想
1つでも2つでもいい
いくつあってもいい
明日、明後日、来年の自分を生きる為に
#1年後
あなたの存在は私を動かす
あなたは私を救ってくれた
遠い場所、関わることの無い場所
だけど確かにあるあなたの存在
あなたがいたから私は生きている
あなたがいるから生きていける
人と関わることは必ずしも幸せではない
辛いことも嬉しいこともある
自分の存在が誰かの助けになれたらいいなと思う
# あなたがいたから
昼間の白く眩しい空
この時期はサングラスが欲しくなる
あぁ、日焼け止めも大事だ
夜の静かな闇色の空
全てを包み込んでくれそうだ
田舎は虫の音がする
都会は夜景がキレイに見えるかな
けれど夕方のなんとも言えないグラデーションの空
昼と夜の境
あの曖昧な空はキレイだと思った
季節によって曖昧な空の色は違ったかな
今の時期はキレイにオレンジと紫だったかな
どんなに辛くてもたまに見上げた空がキレイだと思えたらそれだけで十分なのではないだろうか
幸せは人それぞれ
見上げた空はみんな同じ
#あいまいな空
「あじさい」は梅雨の花 のイメージがおおきい
あじさいの花の色は不思議だ
植わっている場所の土の成分で花の色が変わるとか…
「紫陽花」と漢字があることを
知ったのはいつだったか
「紫陽花」を「あじさい」と読めたのはいつだったか
どちらも読みはあじさい
幼い自分は「紫陽花」と書かれたものを
「あじさい」と読めなかった
薔薇がバラと読めると大人になった気がしていた
紫陽花をあじさいと読める様になった時は大人になれた気がしていた
けれど、そんなことはない
周りはもっと早く読めている
あじさいを見る機会も少なくなって
梅雨もハッキリとはわからなくなってしまったけれど
幼い頃の
この時期の花や虫 自然を楽しめていた頃に戻ってみたいとも思う
#あじさい