どこまでも進んでいける。この羅針盤の指す方向へ。自分の決めた未知の世界へ。
「羅針盤」
私には、好きな人がいる。
その人は、みんなの人気者。
当然、私のようにその人のことが好きな人は他にもいる。
私には、好きな人がいる。
その人の「好きな人」になれるように、頑張りたい。
でも、
私には友達がいる。私と同じ人が好きな、友達が。その友達は、私の好きな人の幼馴染。普段の様子を見てたら、わかる。
「あぁ、お似合いだな。」
って。
だから私は身を引くんだ。誰にも気づかれないように。
それでも、後悔しないように、明日へと進んでいく。少しでも、信じたいから。
私は明日へ向かってゆく。希望に満ちた、未来へと。少しづつ、歩いていく。
「明日に向かって歩く、でも」
優しくて、かっこよくて、ときどき、可愛い、私のただひとりの好きな人。
笑顔がステキで、少しイジワルな、他の誰にも変えることのできない、ただひとりの君。
そんな、ただひとりの君へ、伝えたい。君が好きだ、と。
「ただひとりの君へ」
宇宙って、広い。
「宇宙に行きたい!」
なんて夢は、宇宙に負けないくらい壮大だ。そして、叶わない夢だ。
でも、カンタンに宇宙に行くことができる未来が来るかもしれない。これから先は、私たちが、作っていくんだ。この手のひらから。宇宙に負けないソウゾウ力で。
「手のひらの宇宙」
私は風の主人。風条 風花(ふうじょう ふうか)です。代々受け継がれる風の主人は、風に認められた者しかなれない。風に認められるってどういうことかって?実は、風にも意思があるんだよ。風がこの人についていきたいって思ったら、その人は風の主人になれる。そして、その風の主人達で作った組織が風条家。ホンモノの家族ではないけど、家族のように居心地がいい。
まぁ、風に認められたとしても、たまにいたずらされるよ。特にいたずら好きな風の精、フウとかね。フウはもともと、、、いや、話すと長くなるからやめておこうかな。それはともかく、風のいたずらって、けっこう面白い。ふわっと体が浮いたり、背中を押してくれたりもする。あ、物理的にね。そんなこんなで今日も楽しい風条家の生活が始まります!
(久しぶりに恋愛モノ以外のお話書いたー!
長くなったケド、最後まで読んでくれてありがとうございます。)
「風のいたずら」