私が好きになったのは、友達の好きな人でした。
「決めた。」
もう迷わない。大丈夫。好きな人がいなくったって、生きられるんだから。
「んっ」
あれ、涙が、止まらない。どうして?もう、決めたことなのに。涙を拭った手を見た。その手は、覚悟を決めた私の、迷いのない透明な涙で濡れていた。
「透明な涙」
ずっと、憧れの存在だった。手の届かない、太陽みたいに眩しい人。
ずっと、好きだった。遠くから見てるだけだけど、あなたの眩しさがわかるから。
ホントは、諦めてた。手が届かないから、近づけないからって。
ホントは、諦めたくない。だから、あなたに似合う私になって、あなたの隣で笑いたい。
今からでも、いいかな?頑張っていいかな?
大好きな、あなたのもとへ行くために。
「あなたのもとへ」
君の隣で笑いたい。
君の1番になりたい。
君と一緒に過ごしたい。
寂しい時、そっと寄り添ってくれる君が、
楽しい時、一緒に笑いあっている君が、
ずっと、好きだった。
この想いに、
恋という気持ちに、
気づかないふりをした。
名前をつけたくないこの想いを、そっとしまった。心のずっと奥の、誰にもバレないその場所に。
{そっと}
「好き、です。僕と付き合ってくれませんか?」
大好きな君からの告白。背の高い私を上目遣いで見つめてくるから、ドキドキして。君が私のこと好きって、夢みたいで、でも、夢はいやだなって思って。
「は、い。私も、君のことが好き、です。」
心臓がバクバク鳴ってる。私…
ずっと前から好きだったんだ。あの夢を見て気づいた。あの夢の続きが見たい。ずっと、そう思っていた。でも、あの夢よりもずっといいことがあるんだね。それは、大好きな君の隣に、ずっといられること。
{あの夢のつづきを}
今日はあたたかいね。
そう言って繋いだ君の手もあたたかくって、僕の心まであたたかくなっていく。
目があった時、ふわっと笑う君の笑顔が好きだ。
こうやって僕は、君に心を奪われたのかもしれない。
{あたたかいね}