今年の抱負
なんてことないテレビの画面。
色んな人が思い思いに口に出す。
彼氏欲し〜い
単位おとなきゃいっかな
テスト満点!!
だなんて。
みんな願うくせに、どうやってそうするかは考えない。
目標があるならそこまでの順序立てが必要なんだって。
リポーターが先輩風吹かして適当言うのも聞き流して、
僕は自分のことを考えてみた。
惰性で聞いても流れていく情報。
ぼんやりしてても進む時間。
これらに対する無力感に大変打ちのめされた年であったと思う。
抱負、抱負なぁ。
そもそも仰々しすぎるよね、抱負って。
抱えて背負うとかいっぱいいっぱいじゃん。
両手も開かないようじゃあいけなかろう。
決めた、今年はちょっと自分に甘くなってみよう。
まずはそうだな、理由がないことを責めないことからだ。
新年
新年だ。
しかし、私にとってはただ日が変わっただけなので
そんなに特別なことではない。
今日も湯船のなかで日をまたいだ。
なんにもしていないはずの体が疲れ果てたふりを続けるから、
私は今日もいもむしだった。
布団にくるまって蛹、だけれど
羽化はいつも失敗して蝶になれない。
新年。
新しい年が来た。
新しい時間がまた私を追い立てに来た。
去年とちっとも変わっていない、
むしろ退化していく私を追い立てに。
いらない使えないアプリと画像ばっかり入った私のスマホ。
いらない使えないことばっかり覚えていく私。
動作ばっかり重くなって苦しくて苦しくて仕方ない。
溺れてなんかいないのに。
新年が来た。
それでも少しは変わっている。
今年は何が退化するんだろう。
星に包まれて
夜空みたいに真っ暗な部屋で、視認できない明るさを放つ私がいる。 恒星のように熱を持ち、巡る空のように思考を回す。
うるるる、くるる。
喉を鳴らして、尻尾を揺らす君が来たので空は夕焼けのまま止まっ た。
なうなうおしゃべりな君は、真っ黒なのに同じ真っ暗な夜空を切り開 いてしんと月のような目で私を見る。
ただそこに動くものがいるから、眺めるという感じ。
私たちはお互いにそういう距離感。
星座みたいに繋がるけれど、別に近くに居続ける訳じゃない。
それでもおんなじ毛布にくるまって、
見えない明るさと染み入る温かさで眠るのだ。
揺れるキャンドル
ふわふわ漂う充足感。
はためく影。
となりに、あなたのぬくもり。
一人で生きていけるはずの心。
しかし、あなたがいた方が断然健やかだ。
揺れたのは火じゃない。
キャンドルそのものだ。
あなたが私の軸を変えたのだ。
ふわふわ漂う充足感。
はためく、2人分の影。
となりに、あなたの鼓動。
二人のほうが幸せな心。
あなたが居る、暖色の空間。
ゆらめく炎。
溶けゆくキャンドル。
兎に角、兎に角、私は満ち足りている。
満ち足りているのだ。
明日への光
重苦しい朝焼け。
暗い、暗い心象。
時の花の貴女。
脳裏の笑顔の温かさは今や僕を焼いている。
煌々と照る太陽。
青い、蒼い花筵。
花時の貴女。
遠い日の記憶がジリジリと焼き付き警鐘を鳴らしている。
また手遅れになる、きっともう手遅れだ、を
繰り返して繰り返してしなだれながら生きている。
僕は貴女の催花雨にはなれない。
貴女は一人で咲けるから。咲いてしまったから。
常初花のような貴女。
今はどこへいらっしゃいますか。
生きていますか。
死んでいますか。
それとも、泣き笑いで半々ですか。
いずれにせよ、貴女が僕にくださった綻ぶ笑顔は
明日への光でした。
確かに、確かに明日への光でした。