大狗 福徠

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1/2/2026, 4:57:01 PM

今年の抱負
なんてことないテレビの画面。
色んな人が思い思いに口に出す。
彼氏欲し〜い
単位おとなきゃいっかな
テスト満点!!
だなんて。
みんな願うくせに、どうやってそうするかは考えない。
目標があるならそこまでの順序立てが必要なんだって。
リポーターが先輩風吹かして適当言うのも聞き流して、
僕は自分のことを考えてみた。
惰性で聞いても流れていく情報。
ぼんやりしてても進む時間。
これらに対する無力感に大変打ちのめされた年であったと思う。
抱負、抱負なぁ。
そもそも仰々しすぎるよね、抱負って。
抱えて背負うとかいっぱいいっぱいじゃん。
両手も開かないようじゃあいけなかろう。
決めた、今年はちょっと自分に甘くなってみよう。
まずはそうだな、理由がないことを責めないことからだ。

1/1/2026, 3:30:59 PM

新年

新年だ。
しかし、私にとってはただ日が変わっただけなので
そんなに特別なことではない。
今日も湯船のなかで日をまたいだ。
なんにもしていないはずの体が疲れ果てたふりを続けるから、
私は今日もいもむしだった。
布団にくるまって蛹、だけれど
羽化はいつも失敗して蝶になれない。
新年。
新しい年が来た。
新しい時間がまた私を追い立てに来た。
去年とちっとも変わっていない、
むしろ退化していく私を追い立てに。
いらない使えないアプリと画像ばっかり入った私のスマホ。
いらない使えないことばっかり覚えていく私。
動作ばっかり重くなって苦しくて苦しくて仕方ない。
溺れてなんかいないのに。
新年が来た。
それでも少しは変わっている。
今年は何が退化するんだろう。

12/31/2025, 4:46:56 AM

星に包まれて

夜空みたいに真っ暗な部屋で、視認できない明るさを放つ私がいる。 恒星のように熱を持ち、巡る空のように思考を回す。
うるるる、くるる。
喉を鳴らして、尻尾を揺らす君が来たので空は夕焼けのまま止まっ た。
なうなうおしゃべりな君は、真っ黒なのに同じ真っ暗な夜空を切り開 いてしんと月のような目で私を見る。
ただそこに動くものがいるから、眺めるという感じ。
私たちはお互いにそういう距離感。
星座みたいに繋がるけれど、別に近くに居続ける訳じゃない。
それでもおんなじ毛布にくるまって、
見えない明るさと染み入る温かさで眠るのだ。

12/23/2025, 4:11:04 PM

揺れるキャンドル

ふわふわ漂う充足感。
はためく影。
となりに、あなたのぬくもり。
一人で生きていけるはずの心。
しかし、あなたがいた方が断然健やかだ。
揺れたのは火じゃない。
キャンドルそのものだ。
あなたが私の軸を変えたのだ。
ふわふわ漂う充足感。
はためく、2人分の影。
となりに、あなたの鼓動。
二人のほうが幸せな心。
あなたが居る、暖色の空間。
ゆらめく炎。
溶けゆくキャンドル。
兎に角、兎に角、私は満ち足りている。
満ち足りているのだ。

12/16/2025, 7:54:51 AM

明日への光

重苦しい朝焼け。
暗い、暗い心象。
時の花の貴女。
脳裏の笑顔の温かさは今や僕を焼いている。
煌々と照る太陽。
青い、蒼い花筵。
花時の貴女。
遠い日の記憶がジリジリと焼き付き警鐘を鳴らしている。
また手遅れになる、きっともう手遅れだ、を
繰り返して繰り返してしなだれながら生きている。
僕は貴女の催花雨にはなれない。
貴女は一人で咲けるから。咲いてしまったから。
常初花のような貴女。
今はどこへいらっしゃいますか。
生きていますか。
死んでいますか。
それとも、泣き笑いで半々ですか。
いずれにせよ、貴女が僕にくださった綻ぶ笑顔は
明日への光でした。
確かに、確かに明日への光でした。

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