生まれ育った地域の名前に「花」がついていた。
名前の通り、花畑が多い地域でもあった
それがどうしても嫌だった。
小学校の連合音楽会では、音楽の先生が作詞作曲した、地域の特色を活かした「花」がテーマなオリジナルソングを歌うことになり、他の小学校からはネタにされた。
「花」がついてるとなんだが男らしくないと思っていた。
しかし、大人になると価値観は変わった。
久しぶりに地元に帰り、花畑を眺めると、静かな美しさと、安らぎが広がっていた。
自然と心が落ち着いた。
そして、同窓会ではみんなでオリジナルソングを歌った。
驚くことに、誰一人としてあの歌を忘れていなかった。
あんなに恥ずかしかった歌が、とても愛おしく感じた。
そんな故郷の名前に、今では誇りを感じている。
俺の頭の中がお花畑なのは、地元愛なんだよなー
空が泣くと、ゴルフが雨で中止になり、私は悲しさに泣く。
しかし、雨の予報が外れて晴れれば、ゴルフができるので、今度は嬉しさに笑う。
少年野球をしていた頃は、雨が降れば練習が中止になるため、雨が降れば喜んだ。
逆に、雨が降る予報なのに降らなければ、練習が中止にならないから、残念で泣いた。
振り返ってみると、私はたくさん空に泣かされ、そして笑わせてもらっている。
自分が空と共に感情を共有しているのは、どうやら間違いなさそうだなー
大好きな人の別れに、強い喪失感を感じた。
敵だと思う人との別れも、喪失感を感じた。
なぜだろう
大好きな人は、自分の考えに賛同してくれる人、価値観が同じ人、一緒にいて心地よい人。
敵だと思う人は、自分の考えを違うと言ってくる人、価値観が異なる人、あまり一緒にいたくない人。
種類は違うけど、どちらの別れにも喪失感を感じた。
敵だと思ってた人の数は多くないけど、振り返ってみると、自分にとっては大事な存在だったかもー
胸の鼓動
人前で話すのが苦手だ、いつも緊張する。
話す前から、胸の鼓動がどんどん高鳴り、まるでその音が他の人にも聞こえてしまうのではないかと不安になる。
定期的に人前でスピーチをする機会があるが、何度やってもこの緊張感は変わらない。
しかし、ある事に気づいた。
何故か拍手を聞いたり、拍手をすると緊張感が和らぐ事がある。
しかも、大きければ大き位程効果があるように感じる。
周りと一体感があるから?
人間の手から生まれる自然の音だから?
何故か分からないが、自分の前にスピーチをする人がいれば、その人を全力で拍手を送る事で少し落ち着く。
そして、自分のスピーチの後に拍手をもらえると、緊張とは違う別の胸の鼓動が高鳴る。
拍手って、もしかしたらすごいのかなー
踊るように動く車を見て衝撃を受けた。
自分も運転したいと思い、バイトに明け暮れ、ついに車を手に入れた。
しかし、踊る車を維持するには、タイヤ代、サーキット代、ガソリン代、修理費、チューニング代など、次々と費用がかかることに気づいた。
学校に通いながら、峠に走りに行き、夜勤のバイトをこなす日々。
その結果、学校は中退し、借金も増え、ただ車に乗るだけの日々が続いた。
でも、その過程で人間関係も広がり、今の車の仕事にもつながっている。
こうして振り返ると、俺って車に踊らされているのかもしれないなー