眩しくて
太陽の日差しが眩しくて、私は目を細める。それを見て、君が笑う。
そんな日々は、とても眩しい。
熱い鼓動
熱い鼓動。心臓みたいだ。
ワクワクすると、嬉しいと、熱い鼓動が体に響く。心臓はいつも鼓動している。体を動かそうと、休まず、鼓動する。熱い鼓動は、たまにしか起こらない。いつも起こると大変だからだろう。だからその分、鼓動が暑くなる時の感動は大きい。嬉しい、楽しい、それらを明確に示してくれるから。
熱い鼓動は、ワクワクする鼓動。体が心を教えてくれる鼓動。そんな鼓動が、さらに私をワクワクさせてくれる。もっと、その鼓動を感じたくて。
タイミング
タイミングって大切。
いいタイミング、悪いタイミング、運が悪いタイミング。
タイミングを見計らって、なんてよく言うけれど、私は見計らいすぎて逆に苦手だ。
自分のタイミングでいいからね。
そう言われると、少しだけ余裕ができる。
タイミング
便利な言葉だけど、時によって、すごく形が変わる言葉。
人からかけられる、タイミングの意味。
私にかけられるのはいい意味であってほしい願いながら、今日も過ごす。
虹の始まりを探して
虹を見つけた。綺麗な虹。
虹を見つけると、毎回決まって見るところがある。虹がどこから始まっているのかだ。
本当は虹は、雨粒と光の屈折とかで見えるから、実態があって触れられるわけじゃない。それでも、私はどこから始まっているんだろう。と毎回思ってしまう。
今日も虹を見てそんなことを思っていた。
虹の始まりには何があるんだろう。
いつもは目で見るだけなのに、そんなことが気になってしまった私は、カンカン照りの夏の中、虹の始まりに向かって歩き始めた。
別に何か特別なものがあるはずない。
そんなことは分かっているはずなのに、今日の私は何かがあってほしいと願うように向かっていた。
歩いていくうちに、虹は少しずつ薄くなってしまっている。少し焦りながら、早足で向かい始める。
「なにかがあってほしい」 そう思いながら。
虹が消えるとほぼ同時に虹の端に見えたところに着いた。
そこには、やっぱり何も無かった。
「やっぱりね。」
そう思ったのに。
何故か私は、虹の端に向かって歩いたことを、後悔していなかった。
どこかの小さな夢を持った心が、虹を追いかけることを楽しんでいた。
オアシス
暑い外を歩いていると、とある店を見つけた。
なにか不思議な雰囲気を漂わせたそのお店に、私は吸い込まれた。
中に入ると、本がものすごく高くまで本棚に入っていた。本と、本棚の木の匂い、そして、心地よい冷房。
アンティークチックなそのお店には、説明書きがあった。
ここは、人によって中身が変わる店です。
独自の世界観を楽しんでください。
周りをみると、本以外にも様々なものがあった。
本、カメラ、ビーカー、黒板。
私の好きな物ばかりだった。
ああ、ここは、オアシス。
私はそう思った。