昼顔

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9/10/2025, 3:58:55 AM

現実は目を通して見る脳の夢。
都合の良い所を切り貼りして認識する偽造の景色。
私達が視ているのは、脳が処理した当たり前のフェイク。
それが真実であろうと、受け入れるしかない現実は、今日もフィルターを通して日常に変わる。

「お題 フィルター」#33

9/8/2025, 12:48:57 PM

君達と共に旅ができたなら、それは楽しいものだろうか。
君達と共に困難を乗り越える事ができたなら、きっと一緒に笑い合えたのだろうか。
あの時、僕に君達の手を取る勇気があったなら。
この手は何を手にしていたのだろう。

「お題 仲間になれなくて」#29

9/7/2025, 11:40:30 AM

跳ねる水飛沫。
咲き乱れる傘。
行き交う人々。
不思議だな、君の水玉模様の傘だけは、どんな土砂降りでも見つけられる気がした。

「雨と君」#28

9/6/2025, 10:58:47 PM

楽しげな声が木霊している。
誰もいないはずなのに、目を瞑れば、それは亡霊の様に瞼の裏にありありと浮かんでくる。
1年、1年、また1年と、入れ替わる生徒達の、1人1人の思い出が刻まれている。
今はもう、遠くなってしまった木霊が今日も、誰もいない教室に響いている。

「お題 誰もいない教室」#32

9/5/2025, 10:25:40 AM

ほんの数秒が間延びして、時間が曖昧になる。
行き交う車
すれ違う人々
今、この瞬間にも出会い別れて行く人、人、人。
何も知らない、赤の他人達。
互いに自分のことで手いっぱいな人達。
いつかまた、この白線を渡るかもしれない誰か。
切り替わった青信号が、進めと歩みを急かす。

「お題 信号」#26

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