楽しげな声が木霊している。誰もいないはずなのに、目を瞑れば、それは亡霊の様に瞼の裏にありありと浮かんでくる。1年、1年、また1年と、入れ替わる生徒達の、1人1人の思い出が刻まれている。今はもう、遠くなってしまった木霊が今日も、誰もいない教室に響いている。「お題 誰もいない教室」#32
9/6/2025, 10:58:47 PM