10/19/2025, 5:40:09 AM
目を凝らす。
その先にあるはずの、ひとすじの光の在り処を探して。
深き霧を掻き分け、朝日が東の空から昇るその瞬間を。
「お題 光と霧の狭間で」#57
10/18/2025, 3:52:51 AM
流れる砂の粒子が、サラサラと時を刻む。
砕かれ散り散りとなった隕石の残骸。
宇宙の彼方からやって来た塊は、途方もない時間をかけて小さな硝子細工の中に収められ、駆けてきた幾億の時のほんの僅かな部分だけを刻み続ける。
くるり、くるり。
今日も粒子が流れ落ちていく。
「お題 砂時計の音」#55
10/17/2025, 1:35:10 AM
どうという事はない。
古い星図と、新たに出版された星図を見比べる。確かにあった筈のいくつかの星が消され、新たに描き足された星が煌びやかに浮き出ている。
目指すは冥王星。
太陽系の外周も外周に位置する、かつては惑星の一群に名を連ねた星。
今は名前だけの小惑星。
しかしてそれが問題となろうか?
否、重要なのは存在しているかいないか。呼称など好きに呼ばせればいい。誰が気にするものか。
新たな星図に目印を付け、宇宙船をその座標へと動かしていく。
限られた寿命で辿り着く為にも、駆け足で向かわなければならない。
「お題 消えた星図」#53
10/15/2025, 12:28:17 PM
それは美しいのでしょうか。
それは醜いのでしょうか。
誰が決めるのでしょうか。
誰が裁くのでしょうか。
誰が愛してくれるのですか?
「お題 愛ー恋=?」#52