お題『!マークじゃ足りない感情』8/15分
(仮話)
店長《マスター》「もう、今日は君達(従業員)におどかされてばかりだよ(苦笑)小説や漫画だったら!マークじゃ足りなかったよ」
連日の暑さで心身ともに疲れている大神のバイト先の店長を気持ちだけでも涼しい気分にさせて元気を取り戻してもらおうということで、長年、店長となんだかんだ仲の良い矢座《やざ》先輩は大神や他のバイト仲間達に店内を期間限定で【お化け屋敷】仕様にしたのだった。
End(大神のバイト先店長とその仲間達)
お題『君が見た景色』8/14分
(仮話)
君が見た景色。それはきっとパラレルワードの世界なんだよ。
だってさ、現代《いま》どきさ、馬車で町を移動している人いないぜ。
End
お題『言葉にならないもの』8/13分
(仮話)
萌香の父、輪通北斗《わづつほくと》の親友レベルスの家族が長期休暇で日本に訪れ我が家に2、3日泊まることになった。
レベルスはお土産だと言って俺に小さな石のかけらをくれた。
小さな石の表面に青や緑そして白い線が縦や横に広がり、所々褐色の点がついている。
俺は言葉にならないものを受け取り困っていると––––。
レベルスの子供「それ、【星のカケラ】っていうらしいよ」
横からレベルスの子供の頃によく似た金髪の少年が冷たく呟いた。
北斗「え?!本当かい?」
レベルスの子供「本当だよ。パパの会社にいる専門の人に鑑定してもらったから」
レベルス「アルファード。全部話すなよ!サプライズが台無しじゃないか」
アルファードと呼ばれた少年はレベルスの子供だ。アルファードは北斗を指差してこういった。
アルファード「そうでもないみたいだよ。パパの親友さっきから石を見たまま動いてないよ」
どうやら、レベルスのサプライズは成功したらしい。貴重な星のカケラを手にした北斗は言葉にならないくらい感動していたのだった。
End(萌香の父の親友が来た編①)
お題『真夏の記憶』8/12分
(仮話) 今から約40年前。田舎暮らしの私《わたし》は5上の兄と一緒に竹で作った虫籠と虫取り網を持って、近所の山で蝉とりに夢中になっていた。
それが私の真夏の記憶であり、高校受験を控えた兄と遊べた最後の日の記憶だ。
End(校長の過去編〜少年時代〜)
お題『こぼれたアイスクリーム』8/11分
(仮話)
くすくすと笑ってアルバムを広げて笑う萌香の母。
不思議に思い萌香は母に尋ねた。
萌香「どうしたの、マミィ?」
萌香の母「このアルバムの中にある写真見て!懐かしいでしょ?」
母親の指差す写真に目をやると、そこには幼い萌香(4歳くらい)が床にこぼれたアイスクリームを見てシクシクと泣いていた。
End(萌香と母の会話)