お題『言葉にならないもの』8/13分
(仮話)
萌香の父、輪通北斗《わづつほくと》の親友レベルスの家族が長期休暇で日本に訪れ我が家に2、3日泊まることになった。
レベルスはお土産だと言って俺に小さな石のかけらをくれた。
小さな石の表面に青や緑そして白い線が縦や横に広がり、所々褐色の点がついている。
俺は言葉にならないものを受け取り困っていると––––。
レベルスの子供「それ、【星のカケラ】っていうらしいよ」
横からレベルスの子供の頃によく似た金髪の少年が冷たく呟いた。
北斗「え?!本当かい?」
レベルスの子供「本当だよ。パパの会社にいる専門の人に鑑定してもらったから」
レベルス「アルファード。全部話すなよ!サプライズが台無しじゃないか」
アルファードと呼ばれた少年はレベルスの子供だ。アルファードは北斗を指差してこういった。
アルファード「そうでもないみたいだよ。パパの親友さっきから石を見たまま動いてないよ」
どうやら、レベルスのサプライズは成功したらしい。貴重な星のカケラを手にした北斗は言葉にならないくらい感動していたのだった。
End(萌香の父の親友が来た編①)
8/14/2025, 3:13:21 AM